センター試験過去問対策!現代社会の勉強法

国会イメージ

今すぐセンターの過去問にチャレンジ

センター試験で、選択科目の社会をどれにするか悩んでいる受験生のみなさん。

突然ですが、あなたは、センター試験の社会の過去問を解いたことがありますか。
解いたことがなければ、今すぐセンターの過去問にチャレンジしてみましょう。
多くの受験者がいるセンター試験は、範囲にかたよりがなく出題されます。

入試に必要な学習内容と、科目ごとの特徴を知るのにセンターはうってつけなのです。

今回は「現代社会」を取り上げます。
センター過去問を使って科目の特徴を見ていきましょう。

1.ニュースのヘッドラインから出題

センター試験の「現代社会」の問題は新聞記事から出題されたような内容です。
時事問題や身近なテーマが出題されます。

例えば2017年のセンター試験の第6問は次の時事を反映したものでした。

① 「長時間労働の問題」
② 「格差是正の一億総活躍社会」
③ 「日銀の金融緩和」

このようにニュースのヘッドラインで目にする話題が出題されているわけです。

さらに選択肢の言葉を具体的に見るとイメージしやすいのであげてみましょう。

① 年間総労働時間
② 労働者派遣法
③ 都市部と農村部の所得格差
④ 中央銀行の景気回復策
⑤ デリバティブ(金融派生商品)

2.出題事例はバラエティ

歴史科目に比べてリアルタイムな話題なので、非常に実用的な内容です。

また、「現代社会」と言うだけあって入試範囲はバラエティに富んでいます。

ここ何年かの出題事例をテーマごとにあげてみます。

① 「国際情勢」
TPP(環太平洋経済連携協定)フェアトレード

② 「政治」
初等教育への援助 住民基本台帳ネットワーク

③ 「法律」
育児・介護休養法 テロ対策特別措置法 不正アクセス禁止法

④ 「金融・経済」
量的緩和政策 コメの関税 リニア中央新幹線 多重債務問題

⑤ 「環境問題」
燃料電池 エコツーリズム ダイオキシン 発光ダイオード

⑥ 「社会問題」
ICT シャッター通り商店街 SNS パンデミック

⑦ 「医療」
後期高齢者医療制度 脳死判定

⑧ 「文化」
明治日本の産業革命遺産 自民族中心主義(エスノセントリズム)

⑨ 「心理・哲学」
エーリッヒ・フロム サルトル

このように、現代のあらゆる問題から出題されているのがわかります。

また、単に知識を問うよりは、論理的思考力を問う問題が出ることも特徴です。

3.論理的思考力を試す問題とは

2017年のセンター試験の第④問の問3は、法的な論理に基づく思考能力を試す出題でした。

問3 環境の保護や保全を目的に国や地方自治体が採る法的手法として、次のA・Bの記述に表されるものなどがある。

下のア~ウの日本で採られる手法の例について、A・Bのいずれの手法に基づくものであるかを区分した場合に、Aに区分されるものを選び、その組合せとして最も適当なものを選べ。

A 私人の権利や自由に対して直接規制を加える。
B 私人に経済的インセンティブを与え、その活動を誘導する。

ア 工場排水のなかに含まれる有害物質の排出基準を定め、それに違反した工場に対して改善命令を行う。
イ 有害物質の排出量が少ない自動車を対象として納税を行う。
ウ 森林において開発を行う際には、行政機関による許可が必要であるとする。
アとウ

4.理系受験生におすすめ

ここまでで触れてきた「現代社会」という科目の特徴をまとめてみましょう。

① リアルタイムの出来事が出題される。

② 知識問題ばかりでなく、論理的な思考力を問う問題も特徴。

この特徴を見ると、理系受験生と相性が良い科目ではないでしょうか。
文系受験生たちがしのぎを削る「日本史」「世界史」の問題をセンター試験だけで使用する理系受験生が同じように受けるのは大変なことです。

センター試験でも膨大な歴史知識の中から細かな違いを問う問題が出ています。
相当な知識量を持っていないと太刀打ちできません。

一方、「現代社会」の出題はバラエティに富んでいますが説明したようにニュースで取り上げられるような内容で、すでに見知っていることも多く、関心もわきやすく、取り組みやすいでしょう。

「現代社会」が論理的思考力を試す内容という点も理系受験生と相性が良い点です。
「現代社会」をセンター試験の受験科目にするかどうかと悩んでいる人は、まずセンター試験の過去問を解いてみましょう。

現状でどれだけ解けたか。内容に対してどれだけ関心があったかの感触をはかりましょう。
これならやれそうだと感じたあなたは日頃から時事に関心があり「現代社会」を受験科目にするのに合っています。

わからないことだらけでピンとこなかったら、他の科目を選び直しましょう。
いくらニュースから出題があると言っても、専門的な用語も多く出てくるので対策の勉強はかかせません。

また、国私立を問わず一部の大学ではセンター試験と二次試験の選択科目に「現代社会」が入っていないケースもあります。
自分の志望する大学は「現代社会」を選択できるかもしっかりチェックしておきましょう。

他科目と比較検討してじっくりと方向性を決めてください。
受験科目の選択はその後の膨大な勉強時間を左右します。

自分のモチベーションと科目との相性を目安に科目選びにていねいな時間をかけて行きましょう。

5.勉強の悩みは勉強でしか克服できない!

一度選択科目を「現代社会」と決めて勉強を始めたら、とにかく、がむしゃらなくらいに勉強に取り組みましょう。

良い意味で「現代社会」を後戻りができないくらいに勉強してしまうのです。

受験勉強には迷いがつきものです。

うまく勉強結果が出ないと「他の選択科目にすれば良かったのかなぁ。」と思い始めたりするものです。
しかし、入試は時間が限られています。
悩んだりしている時間はありません。

「選べる」は「選べない」より良いことのように私たちは普段思っています。
しかし反面、選ぶときには「どれを選べば良いのか」と悩み、選んだ後も「あっちを選んでおけば良かったかな」という悩みが出て来るものです。

選ぶという行動には、そういった悩みがつきものです。
悩みの芽が出てきたら「選択科目には大きな差はない!」と心の中で声をあげて、悩む気持ちを打ち消しましょう。

勉強の不安は勉強でしか克服されません。
少しの気分転換を取ったら、とにかく勉強に集中するのみです!

6.センター過去問を使ってまずは相性チェック!

① まず過去問を解いてみる。
② 勉強していない状況でどれだけ通用するかを計る。
③ 内容に対して他の社会科科目より興味が持てるか見る。
④ 選択科目を「現代社会」に決めて勉強を始めたら、もう他の選択科目に変えない。

まずは資料請求・無料体験から

資料請求/無料体験フォーム