
苦手な宿題1位!読書感想文がらくらく書ける4つのポイント
夏休みに多くの小学生を悩ませるもの、それは何?
答えは「読書感想文」
場合によっては小学生だけでなく親御さんまで悩ませているかもしれません。
なぜ悩むかといえば、書けないからです。
「思ったことを『自由に』書けばいいんだよ」と言われていても、書けないのです。
なぜか?
答えは単純。書き方を教えてもらっていないからです。
日ごろから読書習慣のない子、作文を書くのが苦手な子にとっては絶望的な壁として立ちはだかる、そういう宿題です。
読書感想文は子どもの自由な表現の場であって、指導するものではないとされているようです。
しかし、子どもたちの方では「自由に書いてよいから」と言われても、困ってしまうのが実情です。
そこで読書感想文で困っているご家庭に向けて、今回は読書感想文の書き方についてのアドバイスをまとめました。
2. 読書をサポートする方法「オーディオブックを使おう」
3. 感想メモを書く「自分のことを書こう」
4. 原稿用紙の前に下準備を!「メモを活用しよう」
5. まとめ
1. 本選びは慎重に「日ごろから関心ある題材の本を選ぼう」
本を親が一方的に買い与えるのはよくありません。
せっかく感想文を書くのだから、内容のしっかりした本を読んで欲しいと本選びをするのは親心ですが、その気持ちはぐっとこらえてください。
日ごろ読書習慣がない子が、本を一冊読みきるのはとても大変です。
本人がおもしろいと思っていない本だと、読み切るのも大変ですし、本を読めたとしても、感想文を書くときになかなか言葉にできません。
子ども本人に本を選ばせるとよいのは、感想文の題材づくりにもなるからです。
「わたしがこの本を選んだ理由は、動物が好きだからです」
「わたしのうちでは犬を飼っています・・・・・・」
といったように本を選んだ理由だけで、感想文の書き出しがスムーズに書けてしまいます。
これが「親が選んだこの本にしました」では後が続きません。
ただし、好きな本を選んでいいと言われて困ってしまう子も中にはいるでしょう。
その場合は、子どもが日ごろ関心のある題材の本を選べるように保護者が関わってあげてください。
たとえば野球をやっている子なら
キャプテンはつらいぜ (文学の扉)
犬が好きなら
名犬ラッシー (こども世界名作童話)
お菓子づくりが好きなら
わかったさんのクッキー (わかったさんのおかしシリーズ)
このように日ごろの興味関心につながる本をいっしょに調べてあげるとよいでしょう。
2. 読書をサポートする方法「オーディオブックを使おう」
本を読みきったことがない子の場合、たとえおもしろい内容の本であっても、一冊読み終えるのは大変です。
本を読み切ることで得られる達成感を知らない子に、読書のたのしさをいくら伝えても、自分で読み切るまでは実際わからないでしょう。
まずはとにかく一冊読み切ることを目標にしましょう。
読み切れるように薄い本、絵がたくさんある本から読むのとよいでしょう。
また、自転車に乗るために補助輪付き自転車を使いますが、それと同じで本を読み切るためのサポート方法があります。
朗読音声を使って本を読む方法です。
一人で黙読するのが大変、保護者が読み聞かせをするのも時間がない。
それなら朗読音声を聴きながら本を読めば、本を一冊まるごと読むことは苦にはならず、集中して読みきることも可能です。
学校の授業でも朗読音声を使って国語の授業が行われることもありますし、朗読音声で本を読むことは今や「オーディオブック」として一般的です。
読書感想文を取り組む際のサポートに使ってみると良いでしょう。
3. 感想メモを書く「自分のことを書こう」
感想文を書くコツは原稿用紙にすぐに書き始めないことです。
まずはメモ。
読み終わったら、一行二行程度の感想メモをたくさん書きましょう。
このとき、特定の場面に絞ることもポイント。
自分が特に気になった場面というものが、誰にもあるでしょう。
そこを読んだときどう感じたのか。
その気持ちを言葉にしましょう。
ひと場面メモが書けたら、次はまた別の場面に移って、同じ作業をするのです。
「不思議に感じた場面」「自分だったらこの場面でどうしたろう?」など、本の中身についての感想から始めて、自分と本との関わりに話題を広げて書くのがおすすめです。
読書感想文は書評ではありません。
ですから、本の内容だけではなく、本に関係した自分自身のことを自由に書いてかまいません。
「①本選び」で示したように、子どもが関心のある題材の本を選んで読んでおくと、子ども本人の実体験が書きやすくなります。
たとえば、「『わかったさんのクッキー』を選んだのは、この前お母さんとクッキーを作ったからです。
そのとき、お友だちの○○さんもいっしょに作りました」というように本に関わる実体験も書いていきましょう。
4. 原稿用紙の前に下準備を!「メモを活用しよう」
ここまでできればあと少しです。
メモを原稿用紙に清書していきます。
書き出したメモを整理していくだけで、原稿用紙に書く負担が少なくなります。
メモを原稿用紙に書く順に置いて清書するだけでも十分効果的です。
手間はかかりますがメモをもとにノートに感想文をおおまかに書いて、流れを確かめておくと万全です。
こうしておくと、原稿用紙に書いている途中で展開がおかしくなってしまい、書き直しを何回もするといったことも避けられます。
原稿用紙にいきなり書き出さず、プレッシャーを軽減して原稿用紙に向かいましょう。
5. まとめ
読書をサポートする方法「オーディオブックを使おう」
感想メモを書く「自分のことを書こう」
原稿用紙の前に下準備を!「メモを活用しよう」
以上の4つのポイントを押さえて、楽しく読書感想文に取り組みましょう。