高校受験対策に有利!国語の勉強法1

笑顔の中学生

参考書・塾を選ぶポイント

高校受験対策の国語の勉強は、どんな参考書を使えばいいんだろう?

どんな塾で国語を勉強すれば、成績がよくなるだろうと、悩んでいる人。
ぜひ読んでみてください。

1.参考書の選び方

志望校を問わず、高校入試に限って言うなら、参考書は特に必要ありません。

国語の問題はこう解け、というような参考書の説明を眺めている時間があれば、できるだけたくさんの問題を解く方が有効です。
そのとき大切なのは問題のやり方です。
詳しくは後述します。

取り組む問題は県入試の過去問で十分でしょう。
ただ、1冊の過去問には5~7年分しか収録されていないので、早くから解き始めると、入試までにすぐに全部終わってしまいます。

中3の4月から毎週1年度分を解き始めたら、5月中には終わってしまいます。

そんなときは同じ問題(間違ったところ)を繰り返し解くか、県入試だけでなく、私立高校の入試過去問を解いていけばよいでしょう。
ただし私立入試の国語は、偏差値の高さで難易度がかなり異なりますので、その学校を受けるかどうかは関係なく、そのときのあなたに合った偏差値レベルの私立高校を選んで解くとよいでしょう。

なお、どの過去問を選ぶ際にはとても重要なポイントがあります。
それは「解説が充実しているか」です。

特に国語は問題によっては「なぜそれが正解なのか」がわかりにくい場合が少なくありません。
自分では正しいと思って書いたのに、正解が全然違うといったことは国語では多々あります。
そのときに解説が丁寧に書かれていれば、間違えた理由も納得しやすいですよね。

ただ、そうは言っても過去問は国語以外の科目も収録されますし、ページ数にもおよその制限がありますので、国語の解説ばかりにページを割くことができません。

問題によってはものすごく簡素な解説しか記載されていない場合もあります。
その場合は、人に頼るしかありません。
兄姉、学校の先生、塾に通っている人は塾の先生に質問するのが早道ですね。

冒頭で参考書は特に必要ないと書きましたが、例外はあります。
文法や古文に関しては、一通りの説明がされているものは1冊手元に置いてもよいでしょう。

副詞と連体詞の違いが言えますか?
「大きい」「大きな」「白い」「白さ」はそれぞれ品詞が何か言えますか?

学校の教科書には文法学習のページがありますが、あまりわかりやすくまとめられているとは言えないので、端的に十分な説明がされている参考書があると心強いです。
ちなみに「大きい」と「白い」は形容詞です。

修飾語になり、語尾が変化することがある言葉で、終止形が「~い」で終わる、という共通の特徴がありますね。
でも「大きな」は連体詞、「白さ」は形容詞から転化した名詞です。

【せっかくなので上級編のイジワル問題】
「まあ、きれい!」の「きれい」は何詞でしょうか?

答えと理由は、次回の記事に書いておきます。

2.塾の選び方

私が見る限りですが、国語の指導には自信があります、と胸を張って言える塾は、実はそんなに多くないかもしれません。

国語力をつける方法をわかりやすく提示できている塾というのを見る機会が少ないからです。

もちろんそれぞれの塾が真剣に日々国語の授業を実施していることは否定しませんが、国語という教科の性質上、即効性を期待できないからかもしれません。
特に読解力は。

塾での授業形式は、次のようなスタイルです。

① その塾で採用している教材(問題集)を開き、そこに書かれている素材文を読む

② 問題を解き、正解を確認し、先生が解説を加える

素材文の内容について読みながら解説を加えるパターンと、とりあえず解かせてからポイントを説明するパターンがありますが、いずれにしても、一斉に授業を進めていくという点では本筋に大差はありません。

実は国語力ほど生徒間のばらつきが大きいものはない、と私自身は思っているのですが、その状態で一斉形式で授業を進めても、国語力がある子には退屈で、ない子には全然わからないまま先に進んでしまう、という好ましくない状況を招いているだけのように思います。

塾では学力別にクラスを分けているので、クラス内での学力差はそれほど大きくないいう意見もあるでしょうが、クラスわけの基準が英語や数学であることも多く、国語の力はかなりばらつきがあると思います。

そんな中で生徒一人ひとり万遍なく国語力を高めていくのは難しいでしょう。

ただし、「国語力」とは言わず「本を読む力」と言い、その力を高めるということであればその方法はあります。
読書トレーニングの方法です。

速読や読み聞かせといった言葉、方法を聞いたことはありますか。
それらは読書トレーニングの基本ですが、そこから1段階進んで、読書力とも言うべき力をつけるためのトレーニングプログラムは完成しています。

それは、その文章を朗読している音声を耳で聞きながら、ページを目で追い、黙読するという方法です。
音声があると読めない漢字でも自然に読み進めることができ、ただの黙読よりも内容が頭に入り、しかも読書速度も速くなるようです。

一人ひとりが自分が選んだ本を自分のペースで読み、その内容についてのワークを進めることで語彙力が高まり、文章理解力につながっていくというしくみです。
従来の一斉授業型から個別対応型に変えることで、一人ひとり異なる国語力に応じた学習が進められ、読書力、語彙力が高まり、国語力アップにつながるというわけです。

国語に強い塾選びという点では、このような学習法を取り入れている学習塾がおすすめです。

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