今すぐ始めよう!高校受験で国語を武器にする勉強法

笑顔の中学生

実は一番大事な科目

高校受験で「国語」は、思っている以上に大きなカギを握っています。
数学や英語に比べて点数が伸びにくいと感じる人も多いかもしれませんが、やり方次第で確実に得点源にできます。中学生のみなさんとそのご家庭に向けて、いつから、どんな風に、どれくらいの時間をかければいいか、具体的なステップでお伝えします。

1.国語の勉強は「今この瞬間」から始めよう

「国語の成績が悪いから対策しよう」「もう3年生だから焦っている」――そう感じている人も多いでしょう。でも、国語の力は「今この瞬間」から伸ばせます

  • ことばや漢字、ことわざ・四字熟語などは、小学生の頃からやっていると確かに有利ですが、中学生になってからでも十分に追いつけます。
  • 国語が得意な人も苦手な人も、入試を意識するのは今から。同じ問題を解いたとき、「なぜこの答えにしたか」を深く考える習慣を持つことが重要です。

2.どれくらい時間をかければいいか

国語の勉強時間は「量」より「質」がポイントです。目安になる時間を示しますが、自分の生活リズムや他の教科とのバランスに応じて調整してください。

項目
目安

長文読解(過去問など)
週1回、30〜60分くらいじっくり読む

文法・古文など
それぞれ別に週60分程度 確保できれば理想的

答え合わせ・間違いの分析
長文を解いたあとの分析の時間もしっかり取ること(なぜ間違ったのかを理解する)

ただし、週1回だけやって終わり、というのでは力はつきません。「考えて解く」練習を継続することが重要です。

3.難しい問題や長文にはどう挑むか

入試・特色検査には、「読み応えのある文章」や「複雑な構成」のものが出てきます。これらを苦手だと感じていたとしても、コツと練習で乗り越えられます。

  • 段落の最初・最後を丁寧に読む筆者の主張がどこにあるかをつかむ手がかりになります。
  • 接続詞に注目する。「しかし」「けれども」「つまり」「すなわち」などがどこにあるかで、話の展開や主張のポイントが見えてくることがあります。
  • 文章をただ読むだけでなく、段落ごとに「何が書いてあるのか」「それぞれの段落がどうつながっているか」を頭で整理しながら読む。線を引いたりメモを取ったりするのも有効です。

4.成績アップにつながる具体的な勉強法

国語を「得意科目」に変えるための、実践的かつ具体的な方法を紹介します。

  • 過去問を活用する:志望校や近年の入試で使われた問題を解くのが最も近道。問題文を丁寧に読み、設問に対して「なぜこの答えが正解なのか」「他の選択肢がなぜ違うのか」を考える。
  • 答え合わせは手を抜かない:間違えたところの原因を明確にすること。解説を読んで納得するまで。「なぜ自分はこの選択肢を選んだか」を分析できると、次に同じミスをしにくくなります。
  • 読む習慣を持つ:国語が苦手な人、読むこと自体に抵抗がある人は、まずは興味がある本・記事を選んで読むことから。音読や音声を使った読書も取り入れてみましょう。
  • 文法・古文・漢字は別枠で練習:文法・古文・漢字などは、小さなステップで確実に身につける科目。市販の参考書や問題集で定期的に取り組みましょう。

5.国語が伸びる仕組みを理解しよう

ただ「たくさん読む」「問題を沢山解く」だけではなく、読み方や考え方を意識的に鍛えることが国語力アップの鍵です。

  • 言葉は、「文脈の中で使われているもの」。単語だけ暗記しても、実際の文章で使われるときに意味が分からないことがあります。文章の中でその言葉がどう使われているかを見ることが大切です。
  • 筆者の意図や構成を考える。「どこが言いたいことか」「どういう順番で話が進んでいるか」を意識して読む。読解問題はこの“構成を掴む力”が問われます
  • 考えるクセをつける。「どうしてこの選択肢ではないのか」「この段落は何を言おうとしているのか」を自分で問いながら読むことで、読解のスピードも正確さもアップします。

さて、せっかくなので前回の記事で出題した問題の答えを書いておきますね。

【上級編のイジワル問題】
「まあ、きれい!」の「きれい」は何詞でしょうか?

答えはこちら
【上級編イジワル問題】の答え

この場合の「きれい」は、形容動詞(の一部)です。

→本来は「きれいだ」が正しい使い方。
ただ、日常的には「わぁ、きれい」のように語尾「だ」を省略して使うことも多く、このように見た目は「い」で終わっているため、形容詞と考えてしまう人が多い。

定期テストで「用言」を学習した際には、イジワル問題としてテストに出ることもあるので注意しよう。

まずは資料請求・体験から

資料請求/体験フォーム