どんなふうに選べばいいの? 高校受験の塾選びの秘訣!

高校生の女の子と両親

塾選びの「カキクケコ」

高校受験に向けてそろそろ塾に通い始めようと考えている人向けに、塾選びのときにチェックするポイントと、なぜそのポイントをチェックする必要があるかを説明していきます。

ぜひ参考にしてください。

1.どのような基準で塾を選べばよいか

5つのポイント

塾を選ぶときにどの観点で見ればよいか、観点の最初の文字をまとめたことばが「カキクケコ」です。
ご存知でしたか?

①カ. カリキュラム
②キ. 教材
③ク. クラス
④ケ. 検査(テスト)
⑤コ. 講師

こんな感じです。

では、それぞれについて説明していきます。

①カ. カリキュラム

塾の商品は「授業」です。授業内容を知れば、その塾がどんな塾かもわかってきます。
塾を知るには、まず、どんな内容の授業がどのタイミングで行われるのかを確かめてみましょう。

受験までの「カリキュラム」と「年間計画」を確認してみるのです。
しっかりとその2つが整っている塾は、生徒が合格するために何をどのタイミングで指導すれば良いかが考えられています。

そんな塾は合格するためのノウハウがあり、それをちゃんと仕組み化できている塾だと言えます。
「カリキュラム」や「年間計画」を見るときのポイントですが、内容に無理がないかも確認しましょう。

営利優先で、必要以上に授業が組まれているようなことがないかを見ておくと良いです。

②キ. 教材

オリジナルの指導法や教材を持っている塾は強い塾です。
独自の指導法を持っている力のある先生は多くいるものです。

しかし、指導法にとどまらず、教材までも独自に開発して、独自のプログラムを持っている塾というと限られてくるものです。
独自の教材・プログラムを持っている塾は、生徒の学力を伸ばすにはどうしたら良いかということを真剣に考えていて、学力伸長に必要なことを追求していると考えれば良いです。

教材制作の時間とコストは、教材を使って授業を行う時間とコストの何倍も必要です。
それにもかかわらず、教材開発を行うということは「カリキュラム」を決める中で、どうしても必要だと考えた結果作っていると言えるでしょう。

このような塾は、子どもの将来を見すえた学力を考えてカリキュラムを組んでいる塾と言えるでしょう。

③ク. クラス

いくら「カリキュラム」と「教材」だけをきっちりと整えても、通塾する生徒がいなければ塾は成り立ちませんね。
実際に塾で学んでいる生徒たちを見ることが塾の良し悪しを見るのにはわかりやすいです。

実際に通塾している生徒を見れば、その塾がどんな所なのかおおよそ見当がつきますね。
体験受講をすればよりわかることでしょう。

同じ学校の子がいるかどうかはかなり気になるところですね。
切磋琢磨できる仲間なのか。

それとも逆に足を引っぱるような子なのか。
本人の目線や意見というのは、こういうとき周りに流されてしまいやすいので、親の目線で見極めることも大切です。

④ケ. 検査(テスト)

「カリキュラム」が「年間計画」どおりに快適な「クラス」環境で行われているとしましょう。

しかし、やはりそれだけでは、塾としてはまだ不完全です。
塾というのは、学力向上、受験合格という達成目標がある以上、目標に向けて日ごろの成果が出ているかの検査(テスト)が必要です。

テストをもとに習熟度別にクラス替えを行ったり、定着度合いが低い単元を復習して学力は高まります。

また、テスト結果について面談などで講評してもらい、今後具体的にどのような学習をしていけばよいかをアドバイスしてもらえるかという点も塾を見るポイントでしょう。

⑤コ. 講師

講師がどのような人物かを見ることもとても大切です。

「授業」が塾の商品であるなら、それを行う講師の力量によって塾の価値は決まるわけです。
特に塾長の人間性や教育観がどのようなものかを知っておくことは重要です。

仮に授業を担当する講師が科目ごとにそれぞれ違うとしても、その塾の方針や生徒への接し方は、塾長を中心、模範として動いているわけです。
塾長のものの考え方や接し方を見れば、他の講師の様子もそこから見当がつくでしょう。

保護者面談の担当は塾長かもしれません。
その際「安心してください。彼なら伸びますよ。」というような大まかな言い方ばかりで具体的なコメントがない場合は要注意です。

授業担当の講師との連携がうまく取れていないかもしれません。
または生徒一人ひとりのことはあまり見向きもしない営利優先の営業マンなのかもしれません。

優れた塾長は、生徒一人ひとりがどんな子かということを観察しているものです。
塾長に会ったら生徒の様子を質問してみると良いでしょう。

そして、実際に授業を担当する講師についてですが、これは1点、授業を通して生徒を引っぱっていっているか。
生徒が先生について行っているかです。

実際勉強するのは、生徒本人です。生徒本人が塾でも家でも勉強するようにならなければ、塾の効果はほとんどあらわれないでしょう。
生徒のやる気に火がつけられる先生がいます。

そんな先生がいる塾は子どもたちの成績が良いものです。

⑥まとめ

塾選びの「カキクケコ」5つのポイント

お分かりいただけたでしょうか。
まとめますとこんな感じです。

①カ. カリキュラム 内容に無理がないか確認
②キ. 教材 オリジナルの指導法や教材を持っているか
③ク. クラス 実際に塾で学んでいる生徒たちを見ること
④ケ. 検査(テスト) テスト結果について面談などで講評してもらえるか
⑤コ. 講師 塾長の人間性や教育観がどのようなものかを知っておくこと

これらを押さえて塾を選んでみましょう。

2.塾選びで気をつけるポイント

高校受験に向けて塾選びをしている皆さんに向けて、塾選びを行う際に気をつけた方が良い点をまとめてみました。

気にとめながら実際に塾に出向いてみてください。

①見学

塾選びをする中で気になった塾があったら、見学に行ってみましょう。
見学は、生徒だけでなく保護者も一緒がいいですね。

大人の視点で冷静に塾の様子を観察できるからです。
資料をもらいに訪れてみてください。

その際、短い時間でもスタッフと話ができそうならしてみましょう。
まずは直感的で良いので、雰囲気や応対の印象を確かめてください。
雑然とした感じや、生徒どうしの関係が悪くないかどうかなど、どこかに問題があるような塾は、何となく雰囲気でもわかります。

ただ、見学の印象はあくまでも判断材料の1つです。
これだけで判断を下してしまうのはよくありません。

やはり塾の商品である「授業」を受けてみないことには、実際のところはよくわかりません。
そこで次は体験授業についてお話していきます。

②体験授業

体験授業を受ければ塾選びの「カキクケコ」5つのポイントはだいたいわかるでしょう。

体験授業は、子ども本人とその塾との相性を見る絶好の機会です。
入塾の判断は、最終的には体験した本人のモチベーションにかかってきます。

次の2点に注意するとよいでしょう。

①子ども本人が通塾に前向きか。
②質の良い授業が行われているのか。

この2点がまず満たされているかを確かめましょう。
この2点は、実際には授業を受けた本人の話を通して確かめることになります。

つまり塾選びは結局、子ども本人に判断を任せることになるわけです。
通うのは保護者でなく、子どもですから当然です。もちろん、保護者としても意見があるでしょう。

しかしここはあくまでもアドバイザーに徹してください。
「本人が選んだ」という事実が後々の通塾のモチベーションに関わってきます。

③合格実績

塾の目的が受験であるなら、その実績はもちろん気になるところですね。

合格実績を見る際に気をつける点は、合格者総数ではなく、在籍している生徒の合格率に着目しましょう。
難関校100人合格!(でも6年生は1000人在籍していた)という塾と、難関校20人合格

(20人?少ないな、でも6年生在籍は50人か)という塾とでは、20人合格の塾の方が優秀と言えるわけです。

合格者割合で見れば、前者は10%、後者は40%です。
塾の規模はまちまちですから実情をよく見て判断しましょう。

④相性

子ども本人と塾との相性や適性があることも知っておきましょう。

がんがん教えて塾内テストの成績順に座席が決まるようなところでチカラを発揮する子もいれば、一人ひとりを丁寧に見てくれる塾の方が確実に伸びていくという子もいるでしょう。
授業形態やカリキュラムが違う塾を複数体験してみることも相性や適性を見るのに良いでしょう。

⑤フォロー体制

良い先生がしっかり授業をしてくれても、必ずわからないところが出てくるのが受験勉強です。

ですから先生に質問に行くわけですが、質問がしやすい塾かどうかも意外に重要なポイントです。
授業が終わった後は生徒対応をほとんどせず終わりという塾もあるかもしれません。

反対に質問大歓迎のスタンスでも、質問者が多すぎて控えめな生徒はなかなか質問ができないこともあるでしょう。
塾の補習のために家庭教師を頼んだり、別の補習塾に通ったりするのは避けたいものです。

また、授業がない日でも自習ができるか、欠席した際のフォロー体制はどうなっているかなど授業以外でのサポート体制も確かめておきましょう。
このあたりがしっかりしている塾は生徒のことを考え最後まで親身になってくれる塾と言えるでしょう。

3.まとめ

①見学  見学は、必ず保護者も行きましょう。
②体験授業  最後は子ども本人に入塾の判断を任せましょう。
③合格実績 合格率に着目しましょう。
④相性  授業形態の違う塾を複数体験してみましょう。
⑤フォロー体制  授業以外でのサポート体制を確かめておきましょう

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