高校受験対策に有利!英語の勉強法2

笑顔で勉強する女の子

 いつから受験を意識しだすべきか?

これは個人によって異なります。

ただ、わたしの指導経験から感じることですが、行きたい高校だけでなく、将来なりたい職業までイメージできている子は、まちがいなく成績がよかったです。

一応言っておきますが、「野球選手になりたい」「サッカー選手になりたい」「アイドルグループに入りたい」といったいわゆる「夢」的な職業は除きます。

小学生の頃から、「公認会計士になりたい」「医者になりたい」「国土地理院で地図の仕事をしたい」のように具体的な目標を持っている子は強いです。

そのために大学があり、高校、特に難関私立やトップ校と呼ばれる公立高校がある、ということが自然にわかっているからでしょうか。

いわゆる、目標がはっきりしていれば、そこに向かって努力するモチベーションが高まる、ということでしょう。

日頃から家庭内での会話もあり、将来の夢を描けるように保護者も上手に話しをされているのだと思います。

ニュースやドラマなどでいろいろな職業の人が出てくるたびに、「こんな仕事いいよね」などと押しつけではなく情報を伝えているのではないかと想像します。

1.逆のパターンの子の話

中学校3年間(正確には2年半)、野球部に明け暮れていて、ほとんど勉強してこなかった(こられなかった)ある男の子。

志望校の話は1年生からしてきていますが、面談の度に「行けるところでいいです」がいつもの答え。

成績もオール3程度。

3年生の夏の大会が終わり、部活は引退。

本来はそこから勉強に向かうべきなのですが、抜け殻のようになっていました。

そんな中、周囲の動きに流されてある高校の説明会に行きました。

そこでの部活動紹介で見たラグビー部に感動。

突然、覚醒しました。

推薦で行くために内申を上げるか、一般入試でいわゆる「本番一発勝負」をするか、二兎を得るには残り時間が少なく、三者面談の結果、英数に時間をかけ、入試本番勝負を選ぶことにしました。

ちなみに偏差値65以上の私立高校です。

いつもの授業だけでなく、個別学習で英語と数学の過去問演習指導を受け、空き時間もひたすら勉強しました。

(国語の力はそれなりに高かったので、それは自分でなんとかする、という話になっていました)

最後の模試での英語と数学の偏差値は70に迫る勢いでした。

受験結果はみごとに合格。

まさに奇跡としかいいようがありません。

なお、学校の成績そのものは多少上がった程度でした。

この生徒がもっと早くから志望校が決まっていたら、もっと楽に合格できたかどうか、それはわかりません。

時間が限られていたからこそ集中できたのかもしれませんし、やはりもっと早くこの高校に出会っていたら、十分な準備期間が取れ、計画的に学習が進みられたかもしれないです。

それはやってみないとなんとも言えません。

先の例と今の例から考えると、受験の意識(目標設定)の時期よりも、どのように意識するか、どんな目標か、より具体的な目標を意識できるかどうかが重要なのではないでしょうか。

それさえしっかり意識できれば、時期については「今です」としか言いようがありません。

ですから、日頃から家族や周囲の人といろいろな話をし、情報を集め、将来を決めるような何かに出会えるような状況を常に作っておくことが大切と言っておきます。

2.勉強時間はどのくらいがよいか

このテーマも、本当のところはケースバイケースなので、一概には言えません。

2つ目の例で挙げた、最初の子たちは当たり前のように毎日1~2時間は勉強していたはずです。

志望校合格の準備期間として、意識的にやっていたのか、小学生の頃からの習慣として身についていたのかもしれません。

後に紹介した中学生はそれこそ始めは1日0時間です。

3年の秋からは1日8時間、休日は1日14時間は勉強していました。

とはいえ、それは極端なケースかもしれませんので、一般的には、1日2時間程度は確保できたらいいのでしょう。

長文問題にはどのように臨むのか

何を教材とすべきか

入試問題の中の長文がテキストとしては最適です。

ただ、公立高校と私立高校では長文のレベルが異なるので注意が必要。

文法的にも語彙的にも公立高校の長文の方がやさしいです。

中学生では習わない単語や熟語については欄外に注釈が必ずあります。

英語がそれほど得意ではないが、長文対策をしたい生徒は公立高校の入試問題に取り組んでみましょう。

私立高校の入試問題は、その高校の偏差値的なレベルにはあまり関係なく、難しい長文が使われていることが多いです。

「この学校、そんなにレベル高くないから、簡単に解けるだろう」と思って取り組んでみると、知らない単語がふつうに使われていたりして焦る生徒も少なくありません。
その点は最初から覚悟して取り組みましょう。

欄外の注釈は少ないこともあります。

英検準2級、つまり高1程度のレベルの単語や熟語はあらかじめマスターしておきたいです。

公立高校でもトップレベルの高校に多い、特色検査や独自問題の場合は、私立高校と同様に、難しい単・熟語が使われています。

しかも長文自体が長く、私立高校以上の長さであることが多いです。

欄外注釈による単・熟語の意味説明はしっかりありますが、何しろ語彙が多すぎて、注釈だらけの状態です。

意味のわからない単・熟語に出会うたびに注釈を見ているようでは、文が長すぎることもあり、最後まで読み通すのに時間がかかり過ぎます。

やはりここも私立高校レベルと同様、あらかじめ英検準2級程度の語彙力はつけておきたいところです。

3.語彙力が先か、読む練習が先か

理想的には、長文を読みながら新出語彙も覚え、増やしていくという両者並行型の学習がよいのですが、そうそうバランスよく進められる生徒は少ないはず。

「長文そのもの」に慣れるためには、その問題の注釈に出てくる単・熟語の意味を先に全部見ておき、場合によっては、その部分だけあらかじめ本文に意味を書き込んでおき、和訳を進めるとよいでしょう。

いちいちわからない単語で立ち止まり、辞書や注釈を見るのがそもそも長文読解のストレスだからです。

トレーニングと割り切って、先に意味を書いておく方法は、実は優れた長文理解方法なのです。

4.単語帳は必要か?

注釈含め、意味を知らなかった単語や熟語については、単語帳や単語カードを作り、意味を覚えるようにするのがよいでしょう。

ただ、難しいつづりの単語を必至に書いて覚えるのは、中学生には必要ない。
時間がもったいない。
日本語の意味だけわかればよいです。

5.1年生、2年生への長文対策は?

全ての文法を終える前の学年の生徒が入試問題を解いても、わからないことが多く、自信をなくすだけだから避けたほうがよいです。

ではどうするか。
それぞれの学年向けに用意された問題集で、比較的の長文問題が多いものを選び、そのページを解けばよいのです。

6.合格に近づくためのおすすめの勉強法とは

基礎力がついていることを前提に話をすると、実戦演習がもっとも効果的です。

つまり、入試問題を片っ端から解いていきます。
ただしその際注意したいのは、解きっぱなしにしないこと。
解いた問題の答え合わせは必ず行い、間違った場合は、その原因をしっかり分析すること。

単語の意味がわからず間違えたのか、文法的に理解不十分だったのかなど、さまざまな誤答要素が見えてるはず。
それをノートにまとめましょう。

7.「間違い直しノート」をつくることが大切

間違えた問題や語彙表現を左に、正しい答や意味を右のページに書く。

自分だけの、一番役に立つ参考書にもなります。

ある程度間違いが溜まったら、ノートの右ページを見て、正解を出してみる → 左ページで答えあわせ

正解していたら、解けたことがわかるように抹消線を引いたり、丸印を書いておきましょう。

ノートを作っているうちに、問題と答えを覚えてしまったらどうしようと心配する人もいるかもしれません。

でもそれこそラッキーなこと。

知らず知らずに覚えてしまうことができたら、こんなによいことはないでしょう!

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