カンガルーってどうしてふくろがあるのですか?(にょにょにょ♪さん)

カンガルー

おなかに子育のためのふくろをもった動物は、ほ乳類の一種で有袋類といいます。ふつうのほ乳類は、母親の子宮の中で胎盤という部分から栄養をもらって育ちます。
(そのなごりが「へそ」ですね)
ところが、有袋類の場合は胎盤がなく未熟な状態で生まれてきて、そのあとおなかのふくろの中で育てられます。このふくろには乳の出る乳頭(おっぱい)があり、子どもはこれで栄養をとることができます。

オーストラリアはコアラやカンガルーなどで有名ですが、草食動物以外にもさまざまな有袋類が住んでいます。フクロネズミやフクロネコという動物もいますし、今では絶滅してしまいましたが、フクロオオカミという肉食動物も住んでいました。有袋類の仲間は、昔は世界中に住んでいましたが、今ではオーストラリアや南アメリカにしかいません。
大型のほ乳類や人間が持ちこんだ動物との生き残り競争に負けてしまったため、と考えられています。

進化には、このように環境によってさまざまなすがたになるという性質がある一方で、 オオカミとフクロオオカミのように祖先が違っても住んでいる環境や生活がにているとそのすがたもにてくるという性質もあります。

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