どうして脳みそにシワがあるの?(恐竜さん)

脳みそ

ヒトの脳は、大きく分けると大脳・小脳・脳かんからできています。
脳かんは呼吸など命をたもつために大事なはたらきをもち、小脳は『運動の記憶』に関係しています。自転車の運転を例にあげると、初めはうまく乗れなくても練習するうちにうまく乗りこなせるようになります。そして一度このようになれば、しばらく間をおいても、いつでもうまく乗れるはずです。これは、体の動かし方が『運動の記憶』として小脳にたくわえられているためです。

大脳は脳の中ではもっとも大きい部分ですが、大脳の役わりである『考えるはたらき』は表面のごくうすい部分(3ミリぐらい)にあります。このためシワのようすは『考えるはたらき』に大きく関係します。というのは、シワが多くなるほど広げたときの面積が大きくなり、面積が大きいとそれだけ『考えるはたらき』が大きくなると考えられるからです。

ところで、ヒトの体には、脳のシワと同じように、面積が広くなるとはたらきがよくなるというしくみが他にもあります。肺の中にはたくさんの小さなふくろ(肺胞)があり呼吸を助けています。また、小腸の中にはたくさんのでっぱり(柔突起)があり食べた物が吸収されやすいつくりになっています。

さて「脳のシワが多いと頭がよい」と言い方は正しいのでしょうか?いろいろな動物を調べると、魚やカエルなどの原始的な動物にくらべて鳥や猿といった進化した動物の方が、脳のシワは多いという傾向はあるようです。ただ、そうかといって、ヒトの脳のシワがもっとも多いわけではなく、例えばヒトよりイルカの方がシワが多いということが知られています。イルカの場合は、水中で音を出してまわりのようすをさぐっていますが、音の響を調べるために脳のシワが増えたという説もあります。
どうやら「脳のシワが多いと頭がよい」とかんたんに決めつけることはできないようですね。

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