「構文主義」しか勝たん

横須賀中央校の様子

突然ですが、皆さんは1つの文を正しく理解できていますか?

「英語ならともかく、日本語だったら誰でも理解できるよ、馬鹿にするな」と思う人もいるかもしれません。
しかし、意外と日本語の主語・述語がわかっていないケースが結構見受けられるのも事実です。

今月の当欄では、「主語・述語」を正確にとらえることの重要性を述べていきたいと思います。

主語→述語ではなく「述語→主語」

皆さんは次の文の主語と述語を答えることはできますか?

中央のココイチで海軍カレーを食べた。

(※蛇足ですが、横須賀中央校の近くにあるCoCo壱番屋横須賀中央駅前店さんでは、全国のココイチでは出てこない海軍カレーを提供しています。私は中央のココイチではこれしか頼まないほどお気に入りです。)ステマではありません…笑))

横須賀中央校の様子

おそらく、述語は「食べた」と答えることができるのではないでしょうか。ご名答、正解です。

それでは、主語は何だと思いますか?
当欄の筆者は、大学受験コースのみならず、中受・高受の授業も担当しているので、この例文を書く部門の生徒に質問をします。すると、小学生、中学生、高校生、高卒生の少なくない生徒が、この分の主語は「海軍カレーを」という風に答えます。これは主語ではありません。
この「中央のココイチで海軍カレーを食べた。」の一文だけ見ると、主語は書かれていないのです。

1つの文の主語と述語をとらえるためには、まずは、述語を見つける必要があります。
よく「主語・述語」という言い方をすることから、主語から見つけようとする人がいます。しかし、主語と述語の倒置が起こらない限りは、~する」「どんなだ」「○○だ」という動作、状態、存在などを表すことばである述語は大抵、句点の直前に来ています。したがって、主語よりも先に述語を見つける方が容易なのです。

述語を見つけたのちは、その述語に対して「誰が(は)?」、「何が(は)?」と自問自答していきます。
今回のこの文では、「誰が」(カレーを)食べたのかがわかりません。よって、この文には「主語はない」と言わざるを得ないのです。

このように、1つの文をしつこくかつ丁寧に「解剖」していくことで、正しく文を理解することができます。
文章は1つの文の集合体です。よって、1文の正確な理解が、文章全体の理解につながります。

昨今の教育現場を取り囲む「改革」と称する一連の流れの中で、文法を軽視するように捉えた風潮が見受けられます。
現に大学入試の英語では、センター試験までは独立した大問として存在していたわけですが、共通テストでは、文法としての独立した大問は設置されない見込みです。
一方で、小学校からの英語の正規の教科化に伴い、来年度以降中学校で学習する英語の学習は、小学校の学習内容を前提とするためか、各学年で学習する内容が前倒しになります。
そのため、小学校の時からしっかりと今の中1の前半で学習するような内容を頭に入れておかないと、重要科目の1つである英語で大きく躓きかねないわけなのです。

その英語で登場する「主語」「動詞」であるとか、ものごとを詳しく説明する「修飾」の考え方などを理解し、身に着けるためにも、日々の国語の授業で主語述語の関係や修飾の概念を理解することは不可欠なのです。
駿台予備学校の故伊藤和夫師(駿台では「師」という敬称を用いるようです)が掲げていた「構文主義」。1文1文の構造をしっかりと把握したうえで、正確に文を読んでいけるようにトレーニングをするのが王道であると伝えています。さらに、将来の学習の根幹を築く良いトレーニングになると。正しい文の構造を理解した上に表現力や思考力などが高まることを実感します(「○○しか勝たん」という今風な言い方をするならば、「構文主義しか勝たん」といったところですね)。

Qゼミにおける「1文」を極める取り組み

Qゼミでは、上記のことを踏まえたうえで、小学校から1文の構造を把握する能力を鍛える取り組みを行っています。

中学受験を行わないけれども、学習を行いたい小学生のために「まなび道場」というコースを設置しています。まなび道場では算数と国語に50分ずつを費やします。国語の50分間の中で、『ろんりde国語』というテキストを用いて、述語→主語を把握するトレーニングを毎回行っております。(写真は実際に授業で使用しているテキストです。)

横須賀中央校の様子

小学校の頃から1文1文の文の構造をしっかりと理解することができれば、その先にある国語、英語の学習がうんと楽になります。加えて、まなび道場のコースでは、文法と並んで重要な、語彙力(漢字・ことば)を鍛える取り組みも行っております。

各回最大8名程度で授業を行っているため、講師が1人ひとりをしっかりと見ることができます。また、個別進度で進めていくので、自分のペースで、わからないところは重点的に、わかるところはさらっと学んでいくことができるので、集団で学びながらも、自分のペースで無理なく学習を進めていくことが可能です。

小学生のうちから、1文1文の構造をしっかりと理解し、把握する訓練をして、ほかの人に大きく差をつけましょう!

中学生もこのような感じで、英語でも主語述語の構造をしっかりと確認することで、丁寧に1文を理解していくためのこだわりの授業を行っています(写真はある日の中3の授業の様子です)。

横須賀中央校の様子

大学受験を目指す高校生・高卒生たちも、サテラインの英文法・英文読解の授業を終えはじめ、市販の教材などを活用しながら実践的な演習をはじめています。すべての文にSVOCがふってあり、単語の確認もやることができて、自学自習におすすめの『全レベル問題集英語長文』を取り組んだ生徒に、実際に復習したものを見せてもらいました。


《新入試対応》大学入試 全レベル問題集 英語長文 2 共通テストレベル 改訂版

横須賀中央校の様子

復習段階で丁寧に精読をすることによって、自分の英語力に磨きをかけていってほしいです。

このように、各部門で「構文主義」に基づいた丁寧な指導を行っています。

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