「文字」ではなく、「ことば」を読む

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みなさん、こんにちは。

今回は、読書によってたくさんの語彙に触れること、
たくさんの文章を読むことが、どう国語力に活かされているか?

以下の文は、「国語教育の新常識」(森山卓郎著)から拝借したものです。
声に出して、さっと読んでみてください。
「にほんごでは、おもしろいことに、かんじ、かたかな、ひがらな、 といったように、たくさんのもじがつわかれています。」

いかがですか?
みなさんは、「ひらがな」「つかわれて」と間違えて読めたでしょうか?
それとも、「ひがらな」「つわかれて」と正確に読んでしまったでしょうか?

わたしたちは、文章を読むとき、一文字一文字を読んで確かめているわけではなく、ぱっと見で判断します。
「ぱっと見て、そのことばを意識する」とでも言いましょうか。
「ひ」「が」「ら」「な」という文字の連続なんて意識しなくてもぱっと見て「ひらがな」と頭が理解するということですね。

文を読み慣れない小学1年生くらいでは、「文字」を一生懸命読もうとしますので、文字を「ことばのかたまり」として捉える力が弱いです。
その手助けとして「音」でことばを理解する「音読」が大事になるのです。

文章を速く正確に読み取るには、なるべく多くの語をまとまりで捉えて内容を理解していける能力が必要です。
その能力を高めるには語彙力を増やすことがどうしても必要で語彙力を高めるにはなるべくたくさんの本を読むことが重要なのです。

さて最後に、引用した文を正しく直して、漢字・かなまじりにしてみましょう。
「日本語では、面白いことに、漢字、カタカナ、ひらがな、 と言ったように、たくさんの文字が使われています」。
どうでしょう? ひらがなだけの文より読みやすく、ぱっと見たときの理解もよくなりましたよね?
普段「面倒だなあ」と思っている漢字の練習も、やっぱり大事ですね!

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