100%と0%の難しさ

川崎校の様子

こんにちは。川崎校の大石です。

数学が苦手な人は抵抗があるかもしれませんが、確率の話をしようと思います。
確率の問題で定番のサイコロですが、次の文言がなければ多くの問題は成立しません。

「どの目が出る確率も同様に確からしいものとする」

なぜ、そのような文言が必要か考えると、サイコロの重心が偏ることは100%ないことを想定しているためだと考えられます。
現実にあるサイコロでは重心が偏ることなくすべての目が均等に出るように作るというのは困難であるため、検証してみると均等にはならないと思われます。
屁理屈を言うことになりますが、1~6の目を持つサイコロという設定がなければ、もしかすると同じ目を持っていたり、正八面体かもしれません。

それでは、現実世界での100%や0%はどのようなものがあるのでしょうか。
海水100%と水100%を比較すると海水100%は考えることができますが、水100%はほとんど不可能でしょう。
水の種類にもよりますが川の水や水道水などには水という物質だけでなく、他に不純物が混入してしまうものです。
100%という基準はどれだけ条件を緩和させられるか、または厳しくするかによって生じます。

サイコロの話に戻りますが、100%1の目が出るときは1の目だけしかないというように条件を厳しくされたサイコロだと考えられます。
多くの人が目にする100%や0%はほとんどないでしょう。
果汁100%のジュースは見ることができますが、除菌率100%の洗剤は一般的には見ることができません。
人為的な操作によってデータを変えることはできますが、信頼を失うため、正しいデータのみを用いると100%や0%はとても難しいものとなります。

模試などで合格率100%や0%が見ることのできないことは断言が難しいことによります。
より低い合格率であれば、その確率を高め、高い合格率であれば、それを維持するよう努めましょう。

どのような目標であれ、100%は難しくても99%に近づけることは可能です。
今ある目標があれば、達成に向けて努力を続けてみましょう。

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