元気が出るブログ
思い込みが学習効果を左右する?プラシーボ効果とマインドセット研究から解説
思い込みで火傷も、成功もする!「マインドセット」が学習効果を左右する理由
こんにちは。
人間の思い込みの力を物語る、こんな話をご存知でしょうか。
ある被験者に熱々のアイロンを見せた後、目隠しをして冷たいスプーンを押しつけたところ、押しつけた場所が火傷をしたように赤くなった――そんな逸話がよく語られます。熱いアイロンを押し付けられたという「思い込み」が、脳に火傷に似た反応を起こさせてしまった、というお話です。
このエピソード自体は、出典がはっきりしない都市伝説に近いものですが、実は「思い込みが体や成果に影響する」ということ自体は、れっきとした科学の世界でも確認されています。
「プラシーボ効果」と「ノーシーボ効果」
薬の効果を調べる実験では、本物の薬と、効果のないただのラムネ(偽薬)を、それと知らせずに患者に飲んでもらうことがあります。すると、偽薬を飲んだ人の中にも、実際に症状が改善する人が一定数出てきます。これが「プラシーボ効果(偽薬効果)」です。
逆に、「これは副作用が出やすい薬です」と説明すると、本来なんの作用もない薬でも、体調不良を訴える人が出てくることがあります。これは「ノーシーボ効果」と呼ばれ、思い込みがマイナスに働く例として知られています。
冒頭のアイロンの逸話は、出典こそあいまいですが、こうした「思い込みが体に実際の変化を起こす」という、プラシーボ・ノーシーボ効果の考え方に通じるものがある、という点は興味深いところです。
勉強にも表れる「思い込み」の力
できない、難しいと、マイナスの気持ちで授業を聞いたり勉強をしていたりすると、そうではないときよりも情報の吸収量が減ります。「できない」と自分に暗示をかけてしまうことは、本当にもったいないことです。
心理学者キャロル・ドゥエック氏(スタンフォード大学)の研究では、「自分の能力は努力次第で伸ばせる」と考える人(成長マインドセット)は、「能力は生まれつき決まっている」と考える人(固定マインドセット)に比べて、困難な課題に粘り強く取り組み、結果的に高い成果を上げやすいことが示されています。
これは、都市伝説的な逸話とは違い、教育心理学の分野で広く引用されている研究です。「できる」と思って取り組む姿勢そのものが、学習の質を左右するというのは、思い込みの逸話が伝えようとしていることと、本質的には同じ方向を向いていると言えそうです。
今日からできる、マインドセットの整え方
皆さんには、「自分はできる!」と思って学習してほしいと思います。
勉強に限らず、部活でもなんでも、「できる」という良いイメージ、成功した後の良いイメージを作ってみましょう。これこそが、能力を発揮するための土台になります。
今日から「できる!」を意識して、毎日を過ごしてみてください。