湿度0%と言う世界は、有るのですか?(好き!kametanさん)

窓の水滴

湿度は、空気の中にどのぐらい水分があるかをあらわすもので、湿度0%パーセントというのは、 まったく水分がない、からからの状態をあらわします。しかし、水分は目に見えない「水蒸気」という気体の形で空気にとけこんでいるので、湿度100%だからといって、水でいっぱいということではありません。

電車の中をそうぞうしてみてください。1両の中に座席が50席あるとしましょう。この座席を空気だと思ってください。そして、電車に乗っている人を水分だと思ってください。
電車に乗っている人がひとりもいなければ、車内はがらがらですね。
これが湿度0%の状態です。ここで、50人の人が電車に乗ってきたらどうなるでしょうか?座席はいっぱいになりますが、これが湿度100%の状態です。さらにもっと多くの人が乗ってくると、その人たちは座席にすわることができず、立っていなければなりません。これは、ちょうど、空気の中に気体の形でとけこめない水分(座席にすわることができない人)が、水のつぶになってかべや天井についている状態ににています。お風呂場のてんじょうや梅雨の時期の学校のかべなどは、よくこうなりますね。

さて、湿度が0%の世界というのは、自然の状態にはありません。ほとんど雨が降らない砂ばくでも、20%ぐらいはあります。また、飛行機の中は、水分が機械に悪いので、砂ばくなみに湿度を低くしています。そうすると、息をするだけでも体の中の水分がへってしまうので、長い時間乗っていると体のちょうしが悪くなってしまいます。ですから、飲み物がサービスされるのはそれを防ぐ意味があるわけです。もし、湿度がもっと低い場所があれば、体の表面からもどんどん水分がとられてしまい、生きていくことはできません。

さらに、「サウナ(ドライ式)」とよばれる、ひじょうにあついお風呂の部屋も、湿度は10~15%ほどになっています。 これは、サウナの中の温度が80度以上に高くなっているため、空気中の水分が多いと、やけどをしてしまうためです。

地上ではありませんが、宇宙は湿度0%といってもよい場所です。
でも宇宙には、空気もありませんし、温度もとても低いので(-270℃ぐらい)、もちろん生きていくことはできませんね。

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