中学入試 国語 出題作品紹介 生物はなぜ死ぬのか 小林武彦

死なない“AI”とどう向き合う?

出題作品


書名:生物はなぜ死ぬのか(講談社現代新書)
著者:小林 武彦
刊行日:2021/4/14

出題校

灘中学校、洗足学園中学校、成城中学校,浦和実業学園中学校

出題ページ

P211 何よりも私が問題だと考えるのは、AIは死なないということです。
洗足学園中学校 出題

あらすじ

地球上に存在する生物が避けて通れない“死”について、生物学研究の権威(けんい)である筆者が様々な観点から論じていく説明文です。

ポイント

「そもそも生物はなぜ死ぬのか」からの出題です。

AI(人工知能)と共存する社会について考えるというテーマで、ヒトの思考と同じように機能する汎用型AIについて説明しています。

その中で、命に限りのあるヒトと違い、AIが無限にバージョンアップを繰り返していくことに危険性を感じると述べています。

表題の一文を引用し、筆者はAIが死なないことにどんな問題点があると考えているかを記述させる問題でした。

常に合理的な考えを下してくれるAIに人間が従ってしまうこと。
AIが進化し続けていってしまい、もはや人類がコントロールできないくらいになってしまう危険性があること。
そして、人間に限らず、生物はすべて有限な“命”を持っているからこそ、“生きる価値”を共有することができる
、ということを合わせてまとめます。

永遠のテーマでもある“生と死”、入試で問われるには重いテーマでもありますが、小学生のうちから考えるのも有意義だと思います。

執筆:国大Qゼミ中学受験コース 国語科 亀田 昌彦
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