2021年度 神奈川県 高校入試分析

私立・公立それぞれの変化

今年はコロナ禍での入試となり例年通りの学習や入試が難しい年となりました。
高校側もコロナ対策に振り回された一年だったのではないでしょうか。
また、高校での文化祭の中止や学校説明会の中止を受け、志望校選びにも苦慮した受験生が多かったように思います。
こういった中で実施された2021年度の神奈川県入試について総括をします。
今年度の総括のポイントは2点です。

1.私立高校 志望者増加!

ここ数年増加傾向の私立希望者ですが、今年もさらに増えたように思います。

特に昨年3月の緊急事態宣言を受け、公立の学校が休校となる中、インフラ整備をしていち早くオンラインでの学習へ切り替えた部分も、ご家庭としては安心感があるのでしょう。

また、大学受験の不安から大学附属校を筆頭に進学実績の高い高校、面倒見の良い高校に人気が集まったように思います。

今年は私立の専願・推薦入試では接触を避けるため、急遽書類選考へ切り替えをする高校や面接も今年に限っては実施しない高校もありました。

募集要項発表後の変更については異例の対応と言えるでしょう。
今後も人気が出てくる可能性がありますが、人気が出れば、その分、必要な内申が上がることも懸念されますね。

2.公立高校入試 コロナの影響は!?

今年の入試の内容については年間の履修状況・進度を踏まえ、入試の出題範囲縮小の発表等もありました。

今年度の入試の難易度は昨年と比べても全体的に簡単になっており公立高校の合格ラインは中堅レベルの高校以上では+10~15点で推移されると思われます。

その要因としては出題範囲縮小により単純に覚えることが減ったことや英語では注釈の単語量が増え、文章が例年と比べても格段に読みやすくなったこと等が挙げられます。

こうした施策の中で例年より平均が上がるとなれば難易度にもコロナが影響したと言えるでしょう。

ただ傾向は昨年を踏襲した内容で変化はなかったため、受験生にとっては面食らうようなテストではありませんでした。

ただ特色検査はその分、難易度は上がっていました。
特色検査での必要点数はどの高校でも大きくは変わりません。
共通問題でどれだけ点数を確保できるかが合格の鍵になるでしょう。

3.まとめ

今年度は普段の生活でもwithコロナ、入試においてもwithコロナとなりました。
来年以降の入試では、学習指導要領の改訂もあり一昨年よりも広範囲での出題が予想されます。

また、学習指導要領の改訂を受け傾向が大きく変わる可能性も頭の片隅において対策をしておかなければなりません。
今年のように文化祭・説明会が開催されないこともあることを念頭に置いて、行けるときに行くように心がけておくようにしましょう。

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