原子力とは何ですか?(ドラえもんくん)

原子力

『原子力』とは、ふつう、原子というとても小さなつぶを変化 させることで出てくるエネルギーを利用することをいいます。
じつは、わたしたちの身のまわりにあるすべての物質(ヒトの体さえもふくまれます)は、 原子という小さなつぶが集まってできています。 そして、その原子は、まん中に原子核というものがあって、そのまわりをいくつかの電子が運動している、 というつくりになっているのです。(図を参照)

電子はそれ以上分けることができないつぶ(素粒子といいます)ですが、まん中の原子核はさらに、 陽子と中性子というつぶに分けることができます。とても小さな世界のお話ですね。 この陽子と中性子どうしは、核力というものすごく強い力で結びつきます。 そのときの力を熱のエネルギーに変えて利用しているのが原子力発電なのです。

原子力発電で利用されている物質は、ウランといいます。
このウランは、外から中性子をもらうと、2つの原子核に分裂し、 熱と放射線、 そして中性子を出す性質があります。 この飛び出た中性子が別のウラン原子に吸収されるとまた分裂する、ということがつぎつぎに起き、 このときに大量の熱が出てきます。 原子力発電所では、この熱で高温の水蒸気をつくり、 その水蒸気のいきおいでタービンを回して電気をつくり出しているわけです。

ここで、原子力発電と火力発電をくらべてみましょう。
火力発電の場合は、二酸化炭素が出るので、地球温暖化の大きな原因になります。 その点、原子力発電には、二酸化炭素が出ないという良い点がありますが、ひとたび、事故がおきると大変な 被害被害になることや有害な物質が出てしまう、という大きな問題点もあります。 たとえば、発電のときに出てくるプルトニウムは非常に毒性が強く、しかも、 その毒性が半分になるまでに2万4000年もかかるというやっかいなものです。

ですから、原子力の良い点と悪い点をよく考えて、 うまく利用していく知恵が必要なわけですね。

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