[神奈川県立湘南高等学校]平成30年度 特色検査分析①

問題概要

今年度の湘南高校特色検査は、傾向・分量とも昨年度を踏襲するもので「The湘南特色」が明確に浮き出ている内容でした。
つまり技能系科目も含めた科目横断型の問題を用い、思考力・分析力・表現力が試される検査であり、普段から日常の小さな事象や言葉にも注目し考えているかが合格ライン突破のカギとなります。

そんな問題の中から、今年の湘南特色分析(文系)は問2を掘り下げてみます。

問題傾向分析

問2でまず注目すべきは、小問4つの中で該当する科目が国語・理科・英語・技術の4科目もあることです。特に(ア)は7つの俳句の季語から共通する季節を判断し、その季節の典型的な気圧配置を4つの天気図の中から選ぶ「いかにも」という問題でした。

また(ウ)は日本語の会話文の流れから日本人の誤用が目立つ「so」についての正しい使い方を判断し、適切に表現されている英文を選ぶという興味深い出題でした。

日本人は「父は転勤した。【それで】家族もそこに住んでいる」の【それで】も「so」を使うが、正しくは明確な強い因果関係がなければ使わないのだ、という内容です。難易度は高くありませんが、だからこそ確実に正解したい問題でありがながら、じっくり考えるべき問3に時間を回すためにも速く正確に理解する力は必須であり、特色検査としては模範的な問題といえるでしょう。

湘南高校への合格を目指す人は「I studied very hard every day, so I passed the entrance examination for Shonan High School!」となるよう、日常の小さな事象にも興味を持ち、深く考える毎日を過ごしましょう。

国大Qゼミ佐鹿聡洋先生
分析担当:佐鹿先生

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