小学生からの読書習慣が将来の英語力につながります!

①なぜ今、小学生からの読書習慣が大切なのか?

今の時代、英語の力はとても重要です。大学入試でも、ほとんどの大学で英語が必須か選択科目になっています。さらに、社会に出た後も、多くの会社が「英語力」を最も重視し、不足しているスキルだと感じています。
日本の大学入試の英語は、共通テストに変わってから、ただ知識を覚えるだけでなく、実際に使える英語力が求められるようになりました。例えば、長い英文を読んだり、リスニングの重要性が増したりしています。文部科学省も、日本人が英語で話し合う経験が足りないと指摘しています。
このような「使える英語力」は、英語の勉強を始める前の日本語の段階で、読書を通じて育つ「語彙力(言葉を知る力)」や「思考力(考える力)」が土台になります。今の大学入試は、表面的な英語の知識だけでなく、深く考え、表現する力が問われているのです。

②読書習慣が育む「語彙力」と「考える力」の土台

小学生のうちに本を読む習慣をつけることは、日本語の言葉の力や考える力を育てる上で非常に大切です。

  1. 語彙力・読解力のアップと学力への影響
    読書は、子どもの語彙力と文章を読み解く力(読解力)を伸ばすことが、多くの調査でわかっています。文部科学省の調査では、保護者の6割以上が「日頃から読書をする」ことが語彙力向上に役立つと考えています。
    全国学力テストの分析でも、「週に何回か本を読む子」の方が読解力テストで良い点を取る傾向が見られます。また、本をたくさん読む子どもほど学力が上がるという調査結果もあり、特に国語の「知識」と「考える力」の両方に良い影響があることが確認されています。読書の効果は長く続き、特に単語力や読解力が強化されると、その効果は時間が経っても小さくならないと報告されています。
    さらに、読書は学力の差を縮める効果も期待できます。ベネッセ教育総合研究所の調査では、学力の低い子どもたちほど、読書による学力向上の効果がはっきり表れることが示されています。これは、読書がすべての子どもにとって、学力を伸ばす有効な方法であることを意味します。
  2. 読書が考える力を深める仕組み
    読書は、言葉を増やすだけでなく、言葉を使って深く考える力を育てます。日本速読解力協会は、読書が「自分の考えをまとめる『考える力』・問題文を読み解く『読解力』を鍛える」と報告しています。
    「考えること」は、私たちが持っている「言葉」に影響されます。本を読むことで、たくさんの言葉に触れ、それらがどのように使われるかを知ることができます。これにより、心の中に言葉が蓄積され、考える力が高まるのです。読書を通じて語彙が豊かになることは、子どもが世界を理解し、自分の考えを作るための「考える道具」を増やすことにつながります。

③日本語の力が英語力を伸ばす:言葉の土台の重要性

日本語の語彙力や考える力が、なぜ英語の勉強で大切なのかは、第二言語(英語)が第一言語(日本語)のレベルを超えて伸びることは基本的に少なく、第一言語で培った「考える力」や「認知する力」が、他の言葉を学ぶことに大きな影響を与えることからもわかります。つまり、第一言語で育まれる語彙力や考える力の深さが、英語で到達できるレベルを高くすることにつながると示唆しています。英語学習を早く始めることは良い方法ですが、その際に第一言語である日本語の学習、特に読書を通じて語彙力・考える力を育てることをおろそかにすると、英語力が表面的なレベルにとどまり、本当のコミュニケーション能力や深く考えて英語を使う力が育ちにくくなる可能性があります。日本語の読書は、子どもの英語力の「伸びしろ」を広げるための大切な要素だと言えるでしょう。

④大学受験英語の今と求められる「実際に使える英語力」

今の日本の大学入試の英語は、ただ知識を覚えるだけでなく、実際に使える英語力が求められる方向へと変わってきています。特に、国公立大学で増えている記述式の問題は、読書で育まれる考える力や表現する力と深くつながっています。

  1. 共通テスト・個別試験における英語の重要性と傾向
    英語は大学入試で最も重視される教科であり、共通テストを使う入試の95.7%、大学ごとの試験(個別選抜)の89.0%で英語が必須または選択科目になっています。
    共通テストの英語は、リスニングの重要性が増し、リーディングでは約6,000語もの長い英文を読む問題が中心です。単語問題は出ませんが、多くの語彙の知識が前提です。全体的に、実際にコミュニケーションで使うような実用的な英語が求められています。
    文部科学省は、入試が「読む」・「聞く」の2技能中心である現状を改善し、「話す」・「書く」を含めた4技能を問う入試の重要性が高まっていると指摘しています。これは、大学入試の英語が「知識」を問う試験から「実際に使う力」を問う試験へと変わってきていることを示しています。
  2. 記述式問題の増加と読書で育まれる「表現力」
    日本の大学入試の英語では、記述式の問題が多く出題されます。文部科学省の調査によると、国立大学の個別試験では99.4%、公立大学では98.5%が記述式の問題を含んでいます。
    特に「長い文章や小論文」「英文和訳、和文英訳」といった問題では、英語を理解する力だけでなく、それを正確に日本語で表現する力、あるいは日本語で考えたことを英語で表現する力が欠かせません。これは、英語の試験でありながら、高いレベルの日本語の読解力と表現する力が合否を分ける隠れた要因になっていることを意味します。
    読書を通じて身につくたくさんの語彙力と、複雑な文章を読み解き、自分の言葉でまとめ直す力は、これらの記述問題で差をつける要因となることがあります。日本語の読書は、英語受験対策の有効な方法だと言えるでしょう。

⑤小学生からの読書習慣が描く未来

小学生からの読書習慣は、子どもの将来の学力、大学受験の英語力にも深く関わっています。
読書は、日本語の語彙力、読解力、そして考える力の土台を作ります。この日本語の力がしっかりしていると、英語を学ぶ上での土台も強固になります。
今の大学受験英語は、実際に使える英語力、特に記述式問題で問われる「表現力」が重要です。読書で培われる語彙力や考える力は、これらの問題で差をつける要因となります。
さらに、英語での読書(多読)は、英語の語彙力や読むスピード、リスニング力を直接伸ばし、英語学習へのやる気と自信を高めます。

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