神奈川県公立高校入試分析2018(英語)

Qゼミ入試情報室では、試験が終わった直後から5科目の問題分析を行いました。
「英語編」の結果をお知らせします。

ポイント3つ
・変更点多数あり。神奈川公立入試英語基本スタイル迷走中?
・英文量・設問減&内容一致組み合わせ制採用で平均Upの予想。
・中学英語の定着度により、得点差が大きくなるテスト。

総評

神奈川県公立入試は昨年度の形式で落ち着くと思われたが、今年度はどの科目も変更点が見受けられた。
英語も例に漏れず、マイナーチェンジが数カ所あり、その結果として平均点Upに繋がるのではないかと予想する。

英文量、設問数ともに昨年度より減ったこと、問1リスニング(ウ)の「聞き取った英文を元に変更するディクテーション」が消滅したこと、そして昨年度は全体で1つの会話文になった問4語順整序が再び単独形式に戻ったことで、昨年までの過去問では全てに目を通せなかったが今回は時間内に解き終わったという人も多いのではないか。

更に信じがたいが、過去記憶にない変更例として内容一致問題で英文の内容にあっている選択肢の組み合わせを選ぶという形式が採用された。
昨年まではもう1つを正解を自力で見つけない限り5点を失っていたが、この形式であれば1つ正解が見つかれば明らかに違う選択肢を除外することで選択肢が絞られてしまう点に、得点しやすくしようとする作成者側の意図が垣間見える。
ただそれでも、1題に減ってしまったとはいえ問5英作文では助動詞willを含んだ受動態表現の出題があったり、問8英文読解では説明の経緯が分からなければ正解出来ないカード並べ問題が出題されるなど、入試の格や威厳を感じさせる問題も見られた。

それらも含め、いずれにせよ入試の英語は総合力が問われるため一夜漬け的な学習では30点に満たない結果にもなりかねず、中学英語の定着度により、得点差が大きくなるテストと言えるであろう。

これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法

入試に対応出来る英語力は一朝一夕で身につく物ではありません。
学年に応じた①単語力・②基礎文法力を確実に積み上げ、その上に③英作文力・④英文読解力(速読力)を構築しなければ、全く歯が立たない問題です。

ただ逆に言えば中学で習得すべき英語力が定着していれば、目標点はクリアできる問題です。
今の自分は上記①~④のどこにいるのかを分析し、早速今日からその克服に向けた「継続的」な勉強を始めましょう!

佐鹿先生

解説科目:英語
分析担当:佐鹿 聡洋 先生

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