七五調に宿る小さな真実(其の二)。

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こんにちは。
小学部の佐野です。
以前に、七五調(七音や五音で区切れることば)には「なるほどね!」と思える「ことば」が多いですよね、という話を書きました。
今回は、その続きです。
川柳の「居候三杯目にはそっと出し」と「売り家と唐様で書く三代目」の、お話です。
「居候」ってご存知ですか。
他人の家に住まわせてもらい、生活の面倒をみてもらっている人のことです。
今は、こんなことは、あまり考えられないですが、逆に言うと、昔はこういう人がいた、ということです。
当然、三度のご飯もお世話になるわけで、「居候」さんは、ご飯のおかわりも三杯目になると、さすがに遠慮して、お茶わんをそーっと出す、というような川柳です。
現代は「居候」さんは、あまり見かけないかもしれませんが、「お世話になっている人には遠慮を忘れずに」と解釈すれば、生活信条のひとつになりそうです。

次は「唐様」がポイントですね。
「唐様」とは中国風の書体のことで、江戸時代に流行した字の書き方のことです。
「唐様」で書くことができるのは趣味や芸事、あるいは学問かも知れません。
が、そういうことに熱心になれる人、つまりは生活の余裕のある人だけだったわけです。
その風流な字体で「売り家」と書いてあるということは、初代、先代と続いて繁盛した商家も、三代目となると、商いがおろそかになって趣味芸事に熱を上げ、代々築いた財産を使い果たし、ついには持ち家まで売りに出す羽目になったのだろうというような家の歴史までもが、貼ってある「売り家」の
唐様の文字からうかがい知ることができるものだよ、というのが「売り家と唐様で書く三代目」です。
いやはやなんとも、するどい観察眼であり、深い洞察力でもあり、さらにはそれらすべてをたった一七音のことばに凝縮してしまう表現力!
上手だなあ、と思ってしまいます。
「俳句」はちょっと難しいですけど「川柳」は面白いものが、たくさんありますよ。
ぜひ皆さんも「川柳」で「なるほど!」を体感してくださいね。

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