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教室News

2026年度 神奈川県立高校入試問題分析

神奈川県公立高校 適性検査分析

2025年度入試の試験問題はどのような傾向があったのでしょうか。

Qゼミ中学部入試分析室のスタッフが集合し、一斉に各教科の学力検査問題を解き、その特徴をまとめました。
中2生以下、これから高校受験をするみなさんの参考になればと思います。

英語

ポイント3つ

  • 問題形式の変化
  • 内容は去年よりも大幅に易化
  • 中学1・2年生の単元の出題が増えた

分析担当:鈴木 智志先生

<総評>
過去3年間と比べてみて、単語のレベル、長文の読みやすさ、すべてにおいて内容は易化したと感じます。しかし、形式が変わったため、混乱した生徒も一定数いたのではないでしょうか。
【問1】
リスニングの配点に変化はなく、選択肢も惑わされるものはありませんでした。変わったところは(ウ)の順番だけです。
【問2】
英検3級レベルの単語が多かったので、英検3級を取得していれば答えることができる問題でした。
【問3】
問題数は2問増えましたが、配点は12点のまま。
3年生で習う単元は受動態の(ウ)、(カ)では仮定法か直接法を判断する問題が出題されました。他の問題は1、2年生で習う単元でした。
【問4】
問題数が1問増え、配点が3点になりました。今まで頻出していた関係代名詞や間接疑問文の問題が出題されていないことが大きな変化といえます。
【問6】
以前は長文でしたが、短文2問に変わりました。文章が2つに分けられたことで、読みやすさを感じた受験生は多いと思います。内容も分かりやすいものとなっていました。
【問7】
問題文とQuestionを良く読めば答えられますが、(イ)のthough they tried it beforeを見逃した受験生も少なからずいるのではないでしょうか。
【問8】
配点が16点に変更になりました。また問題数が1問増え、本文に合った選択肢を選ぶ問題が2問に変更されました。

<これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法>

今年の問題は中3の単元がほとんど出題されておらず、現中学2年生に解かせても高得点を取れると考えられます。その反動で来年は難しくなる可能性が高いと思われるので、今まで通り中学生で習うすべての範囲を勉強することを心掛けましょう。単語のレベルも上がると思いますので、英検準2級取得はしましょう。英語は基本の積み重ねなので、英語が苦手な生徒は1年生の単元から復習することをおすすめします。

国語

ポイント3つ

  • 語彙と紛らわしい漢字の正確な読み・意味の定着
  • 抽象的な概念の把握、正確な文章読解
  • 「いま・ここ」の世界に対する関心・理解

分析担当:畠中 真美先生

<総評>
問1の漢字・鑑賞文の問題は平易だが、日ごろ音声言語・動画に接する機会が多く、文字言語に接する頻度が低い受験生には難易度が高く感じられるであろう問題。社会世相を反映しているとも言える。鑑賞文は、例年の通り特徴的な視覚表現に着目すれば解答できる。
問2は、大人の世界の「仕事」「芸術」の話であるが、立場が受験生とは違う人々の話のため、感情の変化の部分では読みやすく、主題も明確。読解に苦戦した受験生は多くなかったのではないかと思われる。
問3の論説文は、例年並みの難易度。「AIやVRの世界など、昨今は避けては通れない主題について日頃から関心のアンテナを立てておくことを勧める。どの科目も現代社会の問題や潮流を反映したうえで作問がなされている」と解説したが、今年度も各科目でAIに関する出題。驚異的なスピードで進化するAIは当面、入試のトレンドとなる予想。出題としては、明らかに筆者の主張と異なる選択肢を消していけば、自ずと正解に辿り着く。きちんと読む訓練を積んでいれば、必ず正解できる良問と言える。
問4の古文は、神奈川県でよく出題される怪異・仏話。年々、読みやすく分かりやすい話になっていきている。今年度は読経による護法童子の鬼=病退治。
問5の複数の文章を読む問題は、グラフもなく平易。自己表現に関する問題。「AIではない五感のある生身の人間の自分を問う」が、今年度の入試のテーマ。
難易度は昨年と同程度または難化しているため平均点は下がるだろう。

<これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法>

漢字・語彙・文法といった知識問題は、学習を継続すれば確実に定着し、得点となる。安易な動画頼みの学習はNG。解答・解説を意識して「読む」「理解する」こと。
また、論説文は読解の方法を理解したうえで多くの問題にあたり演習量を積むことをお勧めしたい。なじみが薄い言語化された抽象的な概念に触れる機会を増やしていくことが重要。
そして何よりも、いま社会で何が起きてどう動いているのか、自分なりに、自分の生きている世界への興味関心を絶やさないことだ。何より、自分自身についても。それが国語の本質。

数学

ポイント3つ

  • 出題傾向に大きな変更なし
  • 問3の図形問題は難易度が高め
  • 取るべきところを確実に取りにいくことが高得点への鍵


分析担当:馬場 翔吾先生

<総評>
全体的な出題傾向、点数配分は昨年と同じであった。そのため昨年と同様、問1、2を全問正解することで、100点満点中39点を確保できる。
問1、2の出題傾向・難易度は例年と同じ程度であった。
問3(ア)も例年と似たような内容の問題であったが、(ⅱ)は与えられた情報から図の中に相似な直角三角形をより多く見つけられるかが鍵であった。 (イ)は例年通り箱ひげ図の問題が出題されたが、冷静に条件文をもとに第1~3四分位数や範囲を求めていけば解ける内容となっていた。さらに(ウ)は(ア) (ⅱ)と同様、図の中に直角三角形や相似を見出して解くような問題が出題された。そして(エ)の問題は、3年ぶりに速さの文章題が出された。これは、AさんとBさんが出会ったことと、Bさんの速さが変わることについて2通りの式を立てて計算することが要求される問題だった。
問4は(ア)~(ウ)まで例年通りの出題内容だったが、座標や式に分数が多く登場したため、やや計算が複雑であった。
また問5は去年と同じ2つのさいころを使う問題であったが、さいころを振って玉を移動した後、もう一回別の操作を行うという点が複雑になっていた。
問6(ア)は円柱の表面積を、 (イ)は面積を求めたい三角形の辺の長さを計算し、直角三角形になっていることに気付けるかどうかが鍵だった。
今年度も全学年の単元が満遍なく出題されており、特に問3の図形問題は難易度が高くなっていた。しかし、基本問題や例年と似た出題の問題などの、取るべきところを確実に解答することで高得点が狙えるような問題となっていた。

<これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法>

ここ数年間、問3は他の問題と比べて難易度が高い傾向になっています。図形問題は得点力を高めるのに時間がかかるため、より早い段階から対策を開始するのが肝要です。一方で、問1~2の基本問題や、関数の比例定数・直線の式を求める問題などは、毎年同じような問題が出題されています。こういった問題は失点すると周りと差が広がる要因となります。高得点を目指す場合でも、基礎力の徹底はしておきましょう。

理科

ポイント3つ

  • 物理・化学・生物・地学 各25点ずつの配点
  • 難易度はやや易化
  • 学年配当に偏りがある(今年も中3からの出題が多かった)

分析担当:伊沢 淳先生

<総評>
昨年と傾向は変わらず4分野から均等に出題されています。
学年配当は中1から37点、中2から22点、中3から41点と偏りのある結果となりました。昨年に引き続き、中3からの出題量が多くなっています。
今年度は昨年と比べ傾向の変化はなく問題も平易だった為、平均点が上がることが予想されます。基礎知識で解ける問題も多く、小問1~4については点がとりやすかったように思います。また、今年で1点問題がなくなり2~4点の問題だけとなりました。
大問5の(ウ)は表に問題で問われている8Vの表を作成することで整理して考えることできる問題でした。大問7は実験の条件を考える問題で難問。
対照実験の問題は入試で毎年見かけるので解けるようにしておくことが肝要。
大問8の地学分野は天体からの出題でした。(ア)黒点の数の増減の問題については教科書に1行だけ書かれていますが、模試などでもあまり見ない問題だったので2択勝負をした子もいたのではないでしょうか?
大問では、実験過程や結果、観察内容を表や図から読み取る力が必要な問題が出題されています。他の科目にも言えますが大学共通入試の影響で資料問題、考えさせる問題が増えています。思考力を問う問題が増えてはいますが、図や表から分かることを整理する力があれば余計な情報を省いて考えられます。複雑そうに見えるものも何を問われているかを簡略化して考えることが出来れば難易度はぐっと下がりますので整理する力も一緒に身に付けていきましょう。

<これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法>

今年は基礎知識が非常に大事な年でした。ただ、単純な知識をそのまま問う問題はあまり出題されません。今持っている知識をどう問題に生かすか、この問題で聞かれていることは結局なんなのかを読み取る読解力も思考力と併せて必要とします。前提となる基礎知識がまだ定着していない場合はまずそちらを固めましょう。その後、過去問や問題集などを通して実験・観察に関する文章題を解き、問題文を読み解く練習、整理する練習、そしてその知識をどう使うのかを考える練習を反復して力をつけていきましょう。特に対照実験の問題はできるように!

社会

ポイント3つ

  • 教科書に出てくる基本的知識はしっかり押さえよう(特に歴史・公民)。
  • 知識の単純暗記でなく、その背景や影響を説明できるようにしよう。
  • 統計資料は何を言いたいのかを素早く読みとろう。


分析担当:高橋 秀幸先生

<総評>
全体的に10%ほど字数が増え(余白が少なくなった印象です)、資料統計や文を早く読んで意味を理解し手際よく解く力が必要になりました。資料や文章を読みながら、どの分野の問題だろうと考えながら、知識を思い出すという作業が必要です。大学入試共通テストと似た傾向と言えるでしょう。
■問1世界地理14点・問2日本地理15点
問1は、ヨーロッパをテーマに労働者の移動など地域統合に関する問題です。問2は、六甲山地を崩して、海の沖合に六甲アイランドやポートアイランドという埋め立て島を作る、という話をテーマに、埋め立てる理由と影響を考えさせる問題です。どちらも、この資料は何を言いたいのかを早く読み取る力が必要です。
■問3(近世までの歴史)・問4(近・現代史) 歴史30点 
資料、史料がいつの時代のもので、選択肢に出てくる語句がいつの時代のものか、基本知識は時代別につかんでおきましょう。年代の記憶をしておくと、短時間で解答できます。
■問5公民(経済分野)14点 ※昨年15点
公立入試は、政治よりも経済に比重がおかれています。政府の行う財政政策(国債発行など)と日本銀行の行う金融政策(国債の売買)の違い、為替相場や景気変動、金融など、基本的な知識で対処できるが、円高・円安の影響、景気が悪いときに政府や日本銀行はどうするのかなど人に説明できるくらいに自分の頭で整理しよう。
■問6公民(政治分野・現代社会) 15点 ※昨年14点
(イ)世論とメディアと(オ)は知識問題ですが、(ア)話し合いにおける効率と公正、(ウ)内閣立法と議員立法の現状、(エ)選挙区の長所と短所については資料を読み取る問題です。以前出題されていた条文読み取り問題は昨年、今年は出題されていません。
■問7地理・歴史・公民融合問題 12点
資料を読んで、計算が必要であれば計算し、知識が必要であれば知識を動員して解答する柔軟さが必要。ロシアとウクライナの紛争問題も知識として必要でした。

<これから受験をする生徒さんへ ずばり対策方法>

歴史の年代暗記や世界の気候区や日本の気候区などをふくめ基本的な知識は絶対に必要ですが、その知識を「知っている」では足りず、なぜそうなるかを自分なりに理解している必要があります。また、知識を応用するための「思考力」や「計算力」が必要になります。統計や資料を使った問題を、学校の定期テストなどで数多く触れ、その場で考えて解く練習をしましょう。神奈川県だけでなく、全国の入試問題を解くのも勉強になります。

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