
こんにちは!国大Qゼミです。
もうすぐ12月、高3生の先輩たちが、志望校の赤本(過去問)を必死に解いている時期です。
そんな先輩たちの「本番モード」を間近に見て、
「自分もそろそろ志望校とか考えないとヤバいかも…」 「でも、正直何から手をつけていいか分からない…」 「先輩たち、あんなに大変そうだけど、どうやって志望校決めたんだろう?」
と、期待よりも不安や焦りが大きくなっている高1・高2生も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな皆さんが抱える「志望校研究の疑問」に、お答えします!
志望校研究の疑問
これは本当によく聞かれる質問です。夏のオープンキャンパスは、部活の大会や学校行事と重なって、結局行けなかった…という人も多いですよね。
結論から言うと、まったく心配いりません。
確かに、オープンキャンパスは大学の「雰囲気」や「活気」を肌で感じる絶好の機会です。でも、その一方で、お祭りのような高揚感で「楽しかった!」「キャンパスがキレイだった!」という印象だけで終わってしまい、肝心な「何を学ぶ場所なのか」という視点が抜け落ちてしまうことも多いのです。
熱気が冷めた「今」だからこそ、パンフレットやWebサイトの「情報」とじっくり向き合えます。
- 「家からの通学時間は片道90分か…。毎日通える現実的な距離か?」
- 「あの楽しそうなサークル活動の紹介はあったけど、自分が学びたい分野の研究室は充実しているか?」
- 「A大学とB大学、両方とも魅力的だけど、学費や奨学金制度はどう違う?」
など、オープンキャンパスの熱気の中では見落としがちな「現実的な視点」で大学を比較できるのが、今の時期の強みです。
まずは「〇〇大学 資料請求」で検索したり、複数の大学の資料をまとめて取り寄せられるサイトを活用して、手元に「比較材料」を集めることから始めましょう。
これも、高1・高2生の最大の悩みと言ってもいいでしょう。
「将来の夢なんて、まだ全然わからない…」 「やりたいことがないのに、学部なんて選べない…」
当たり前です。安心してください。高校生活の中で「これが私の天職だ!」と見つかっている人の方が稀です。
大学は「職業訓練校」ではありません。 多くの学部は、社会に出るための基礎体力や幅広い教養、論理的思考力を身につける場所です。
大学に入ってから様々な学問に触れ、サークルやアルバイトを経験する中で「本当にやりたいこと」が見つかるケースの方が、実は圧倒的に多いのです。
ですから、今は「職業」から無理に探す必要はありません。 それよりも、もっと身近な「あなたの興味のタネ」から考えてみませんか?
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「好きな科目」から連想する
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英語が好き → 英語「で」何を学びたい?
- 海外の文化や文学? → 文学部(英文学科)
- 国際的な政治や経済? → 国際関係学部、国際教養学部
- 英語でコミュニケーションするプロ(通訳・教師)? → 外国語学部
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数学が好き → 数学を「どう」使いたい?
- 純粋な理論を極めたい → 理学部(数学科)
- 社会のデータを分析したい → 経済学部、商学部(統計・計量経済)
- AIやシステムを作りたい → 情報学部、工学部
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英語が好き → 英語「で」何を学びたい?
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「気になるニュースや社会問題」から連想する
- 「なぜ貧困はなくならないんだろう?」 → 社会学部、国際関係学部(開発学)
- 「どうすればもっと住みやすい街づくりができる?」 → 工学部(都市工学・建築学科)、社会学部(都市社会学)
- 「フェイクニュースってどうやって見抜く?」 → 社会学部(メディア論)、情報学部
このように、「ちょっと気になる」ことを入り口にして、「それって、大学ではどの『学部』で学べるんだろう?」と検索してみる。その学部がある大学を調べる。
「なんとなく法学部」ではなく、「こういう問題に興味があるから、法学部(政治学科)が面白そうだ」という順序で探すのがコツです。
わかります。「MARCH」「関関同立」といった大学群で一括りにされがちですが、実際は中身が全く違います。
ここで比べるべきは、「大学名」ではなく「学部・学科の中身」です!
例えば、よく迷う「経済学部」と「経営学部」。 名前は似ていますが、学ぶ対象が違います。
- 経済学部:国や社会全体のお金の流れ(金融政策、財政、国際経済など)を学ぶ「広い視点」。
- 経営学部:個々の会社(企業)をどう運営し、どうやって利益を出すか(マーケティング、会計、人事戦略など)を学ぶ「組織の視点」。
「どちらが自分はワクワクするか?」で選ぶべきですよね。
ぜひ、大学のパンフレットやWebサイトで、以下の3点を「ライバル大学同士で横並びにして」チェックしてみてください。
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学べる専門分野(カリキュラム・ゼミ)
- 2年次・3年次で、どんな専門的な授業が選べるか?
- 最重要チェックポイントは「研究室(ゼミ)」のラインナップです。
- 大学のHPには必ず「教員紹介」や「ゼミ紹介」があります。自分が興味のある分野の専門家(教授)がいるかどうかは、大学生活の充実度を大きく左右します。
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シラバス(講義計画)
- 「〇〇学入門」という授業名でも、大学によって中身は様々です。
- 大学HPの「シラバス検索」で、授業の「到達目標」や「教科書」まで見てみると、「あ、こっちの大学の方が面白そう!」という発見があります。
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立地(キャンパス)と施設
- 4年間(あるいは1・2年次)通う場所はどこか? 自宅から通えますか?
- (要注意!)大学によっては、学部ごとにキャンパスが全く違う場所に点在していることも多いです。「〇〇大学(Aキャンパス)」と「〇〇大学(Bキャンパス)」は、もはや別の学校と考えるべきです。
- 図書館の蔵書数、PCルームの充実度、学食なども要チェックです。
先輩たちの鬼気迫る姿は、迫力がありますよね。「1年後、2年後、自分もあんな風に目標に向かって頑張れるんだろうか…」と不安になる気持ちもわかります。
でも、その「焦り」は、あなたが前に進もうとしている何よりの証拠です。一番もったいないのは、「何かしなきゃ」と焦るだけで、不安で立ち止まってしまうこと。
高3の先輩たちの姿は、「1年後・2年後のあなたの姿」です。
そして、先輩たちが今必死に頑張れるのは、1年前、2年前に「自分はここで学びたい」という目標を見つけた(あるいは、見つけようと努力した)からです。
その「焦り」を、今日できる「小さな一歩」に変えてみませんか?
- (行動例1) 今日、スマホで1校だけ、気になる大学の「学部紹介」ページを隅から隅まで読んでみる。
- (行動例2) 塾の帰りに本屋に寄り、大学紹介コーナーで「〇〇学部では何を学ぶのか」という本を立ち読みしてみる。
- (行動例3) 塾の先生や学校の先生に、「私、こういうことに興味があるんですけど、何学部が向いてますか?」と、漠然とした質問をぶつけてみる。
それだけで、周りのライバルたちより大きな一歩を踏み出したことになります。
今、調べ始めた人が、入学後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しない、「本当に自分に合う大学」に出会えます
私たちは、皆さんの進路相談にも全力で乗ります。
「こんな初歩的なこと、聞いていいのかな?」なんて思わず、あなたの「モヤモヤ」や「ちょっとした疑問」を、いつでも気軽にぶつけに来てくださいね!








