AIに学ぼう!国語のおすすめ勉強法5(AIが県立高校入試を解く!?)

人工知能イメージ

AIコピーライターAICO(アイコ)にプログラミングされている仕組みを国語の勉強に役立ててみようというシリーズです。

今回は神奈川県公立高校入試の出題とAICOにプログラミングされているような自然言語処理のアルゴリズムとを照らし合わせてみます。

国語の勉強に自然言語処理アルゴリズムをあてはめてみたのがこちらでした。

1.出題された言葉と関連性の高い言葉を思い起こす
2.出題された言葉や文が、同型反復して、出題文中に出ていないかを見る
3.出題された文を、言い換えて書く
4.出題された言葉(文)を、同内容の言葉(文)と、そうでないものとに分類する
5.出題された文を「主語‐述語関係」や「修飾‐被修飾関係」など、文法的に解釈する

実は、これらはすべて国語のテストによく出ている出題形式なのです。

そう言っただけでは、ピンと来ない人も多いかもしれませんね。

わかりやすいように、この後は2016年、2017年の神奈川県公立高校入試「国語」の設問を具体例にして、入試の出題形式とAICOのプログラミングが類似していることを確認していきましょう。

共通選抜における学力検査問題(神奈川県HP)

1.出題された言葉と関連性の高い言葉を思い起こす

2016年「文学的な文章」より
問.「夏樹は心を決めて発言権を勝ち取る。」とあるが、そのときの「夏樹」の気持ちを、四十五字以上五十五字以内の一文で書きなさい。

登場人物の気持ちを書き表す記述問題です。

この問題では、受験者は自分が覚えている「感情を表す言葉」の中から、本文中の登場人物の心情と関連性の高い言葉を思い出してきて、その言葉を使って答案を書くことが求められています。

模範解答.「真名と瑞穂先輩は、発言に自信がないサインを出したので、自分が発言して鑑賞点を取らなければならないという気持ち」

模範解答では「自信がない」「なければならない」などの言葉を用いて気持ちの強弱が表されています。

2.出題された言葉や文が、同型反復して、出題文中に出ていないかを見る

2016年「論理的な文章」より
問.本文中のⅠ・Ⅱに入れる語句として最も適するものを、[Ⅰ]については漢字二字で、[Ⅱ]については漢字五字で本文の最初から▲までの中からそれぞれ抜き出し、そのまま書きなさい。

ⅠとⅡの空欄がある文
「アイデンティティの確立のためには、他者から[Ⅰ]が得られ、かつ自分らしい[Ⅱ]を担えるようになることが必要なのだ。」

この出題は、Ⅰ・Ⅱの言葉が書かれている文と、同型反復の部分(対比関係や因果関係など、同じ形式で書かれた部分)を出題文中から探すことが鉄則です。

すると、6行前と15行前の文にそっくりな文がありました。

6行前
「アイデンティティの確立の条件として、他者からの承認が必要だということ、」

「他者からの承認」と「他者から[Ⅰ]が得られ」が同型です。

ゆえに、「[Ⅰ]=承認 」と導き出します。

15行前
「単に何か社会的役割を担えればいいというのではなく、自分らしい役割を引き受けたいという思いがある。」

「社会的役割を担えれば」と「[Ⅱ]を担えるようになること」が同型です。

ゆえに、「Ⅱ=社会的役割」

3.出題された文を、言い換えて書く

2017年「論理的な文章」より
問.「このような動き」とあるが、それはどのような動きか。一文で書きなさい。

記述問題は、出題文の言葉を組み合わせたり、言い換えたりして解答を作成します。

傍線部に指示語をふくむ今回の出題は、出題文の言葉をうまく組み合わせた後、言い換えて解答を作成するタイプでした。

ちなみにこの問題では、3つ前の段落にこの指示語が指す内容が含まれていました。

4.出題された言葉(文)を、同内容の言葉(文)と、そうでないものとに分類する

2017年「古文」より

問.「『よく養へ。』と仰せによりて」とあるが、その意味として最も適するものを次の中から一つ選び、その番号を答えなさい。

この問題に限らず、選択正誤問題は、選択肢の文を分類する力が試されています。

参考までに選択肢の一部だけでも載せておきます。

1「領主」が「農人」に・・・・・・

2「領主」が「東五郎」に・・・・・・

3「領主」が「旅宿の主」に・・・・・・

4「領主」が「国の守」に・・・・・・

5.出題された文を「主語‐述語関係」や「修飾‐被修飾関係」など、文法的に解釈する

2016年「文法問題」より

問.次の文中の線をつけた「に」のうち、同じはたらきのするものの組み合わせとして最も適するものを、選び書きなさい。

まだ風は冷たいのに木々の枝先には早く芽が出はじめて、この山里にも確実に春が訪れているのを感じた。

毎年、文法理解を確認する問題が出題されています。
直接文法の知識が問われる設問に加え、文法は文章読解問題にも欠かせない予備知識です。

たとえば「だれが-どうした」という「主語‐述語関係」をカギにした設問があります。
一文の中の「主語」または「述語」どちらかのみに傍線が引かれた出題は、線が引かれていない方の「主語」もしくは「述語」を確認すると、設問を解くカギがあるというものです。

なお、この正解は枝先にと山里にが同じです。

6. まとめ


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今回は、神奈川県公立高校入試とAIの国語の解き方ともいうべき「自然言語処理」とを照らし合わせてみました。

入試国語の設問とAIのプログラミングに通じるものがあるのは、不思議な気もしますが、実は当然の結果なのです。
なぜなら入試国語の設問は、主観的な意見や感想を述べる形式以外は客観的な判断がつき、決まったひとつの正答になる設問しか出題されないからです。

AIは客観的な判断を究極まで推し進めた存在です。
AIと客観的な判断を求める国語の出題には、それだから相性が良いのです。

見てきたように、AIのプログラミングを使えば、国語の問題を解くことは可能に思えます。
つまりは、AIにプログラムできるような一定の法則が、国語の解法に存在するのです。

「国語はセンスだ」などという言葉に影響されて国語をあきらめていたり、感覚に頼って解いて点数が伸びない人は、考えを改めて、論理的に解いてみてはどうでしょうか。
入試問題のような客観性が問われる問題ほど、正答率を上げられるはずです。

次回はAIに入試問題を解かせて東大合格を目指した「東ロボくん」プロジェクトを紹介します。

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