社会ができるようになる!中学受験勉強法2

富士山

暗記の方法

社会は暗記科目ということで黙々と単純暗記に精を出すことが基本的な勉強法と認識されていますね。
これは間違いではありません。

とにかく覚えるしかないといえばそれまでと腹をくくる必要はあります。
しかし、覚え方には人それぞれ相性というものがあり、人がこうすればいいということが自分には合っていないこともよくあります。

そこでここでは暗記の方法を複数あげてみたいと思います。

1.まずは書く

ひたすら書いて、書いて、繰り返し書いて覚えるのが良いとよく言われます。
手(体)に覚えさせるといった感じでしょう。
手先の身体感覚に動作を通して覚えさせる感じで記憶に定着させているわけです。

また、書いている文字を目が覚えますから、視覚的にも効果があります。
暗記に関しては、この方法が正攻法でしょう。
まずはひたすら書くことをおすすめします。

その際、間違った問題は3回書くなど自分なりのルールを作っておくと良いでしょう。
この取り組み方と相性が良く、うまくいくようならばこれで突き進みましょう。
ひたすら書くのみです!

2.読んで覚える

書いて覚えるという方法には落とし穴があることも知っておきましょう。
この方法で取り組んでいると、いつしか「書くこと」自体が目的になってしまい、本来の目的である暗記することがおろそかになってしまう傾向の子どもを見受けます。
こうなると本末転倒です。

そういった場合、少し方法の修正が必要です。
例えば読みこむ時間を増やしてみるのも一つの手です。
読むまたは眺めると言う方が良いでしょうか。

視覚的に対象を覚えるタイプの子どももいます。
そうした子は書くという動作を入れてしまうと集中し切れないわけです。
暗記という単純そうな勉強一つを取っても個々人の個性や向き不向きを強く感じます。

以前、こんな生徒がいました。
週1回の暗記確認書き取りテストでいつも満点を取る生徒でした。
彼女はテキストのテスト範囲を毎日少しの時間だけ眺めるそうです。
そうして、テスト前日になってようやく書き取りをするそうです。
そのとき、覚えられていなかった箇所だけを何回も書き取る練習をするそうです。

よくテスト前日に一気に書き取りの宿題をやって提出物をクリアし、もう一度復習することをせずテストにのぞむ子どもがいます。
そういう子は、往々にしてテスト結果は良くありません。
なぜなら、記憶が定着するための段取りを経ていないからです。

宿題提出が目的化して、記憶することがおろそかになってしまっているのです。
これでは本末転倒ですね。

前日に書き取るだけでは短期記憶にしかなりません。
長期記憶として脳に定着させるには睡眠をはさんで再び同じ内容を反復する時間を設けることが重要です。

さらにこれを繰り返すほど記憶は長期的に定着することが実証されています。

これはいわゆるエビングハウスの忘却曲線という研究で示されたものです。
ですから、毎日眺めて覚えるという女の子の暗記法は理にかなったものだったといえます。
つまり、暗記には復習が最大の効果を表すのです。

勉強は苦手というのに図鑑の中の昆虫の名前は、ページの端から最後まで覚えている男の子を見受けますが、これは繰り返し繰り返しその図鑑を毎日眺めているからですよね。
これと全く同じ理屈で読む(ながめる)の暗記法も効果的です。

3.意味や背景を知る

単純暗記ほど記憶に定着しにくいものはありません。

「なぜそうなるのか」という、事柄の背景を考えて、すでに頭の中にある知識と結びつけると忘れにくくなりますね。
例えば、地理で「ピーマンの生産高、1位茨城県、2位宮崎県、3位高知県」というのを単純に暗記するのはよしましょう。

国内最大の消費地域である首都圏に近い生産地である茨城県が1位になるのは当然で、温暖な気候を利用してビニールハウスで促成栽培を冬から春にかけて行う宮崎県・高知県がそれに続くのだ。
このような流れで理解しておくと、記憶からは抜け落ちにくくなりますね。

社会の問題の中には「ピーマンの生産高上位3県の理由について、『首都圏』『促成栽培』という言葉を使って説明しなさい」といった記述式の問題もありますから、単純暗記ではなく意味や背景を通して記憶することは、記述式問題への対策にもつながりますね。

4.写真を見る

文化史は特に難問で苦手だという声を良く聞きます。

運慶・快慶『東大寺南大門金剛力士像』
金剛力士像 動画解説を見る→)

狩野永徳『唐獅子図屏風』
唐獅子図屏風の作品情報→)

十返舎一九『南総里見八犬伝』
南総里見八犬伝のあらすじを見る→)

ジョサイア・コンドル『鹿鳴館』
鹿鳴館跡 マップ→)

というような歴史上の寺院名・美術品名・工芸品名・建造物名・文学作品名を暗記するわけですが、これが実際何だかわからずにお経のように覚えるのは至難の技でしょう。

しかし、子どもは、たいがい丸暗記で覚えているようです。

それでは嫌気がさすのも当然な話です。

これはできれば実際のものを見ることができれば一番良いですが、そうでなくても本や画像でビジュアルを見るだけでも記憶の定着は変わります。
百聞は一見にしかずと言いますが、歴史のビジュアル資料集や文学作品ならあらすじを見知っておくことをおすすめします。
文化史の問題の中にはその写真を見せて何であるかを答えさせる問題は頻出です。

ですから、ビジュアルで覚えることはそのような問題の対策にもつながりますね。
名前だけを丸暗記するよりはるかに楽になりますし、楽しくなるでしょう。
文化史は中身を知ると楽しいものです。

5.声に出して覚える

時代劇を見ていると寺子屋で習っている子どもたちが「し、のたまわく、まなびてときにこれをならう、またよろこばしからずや。」
「し、のたまわく、ふるきをあたためてあたらしきをしる…」と何かを朗読している場面が出てきます。

これは『論語』を読み上げているのですが、実はその中身はわかっていなかったりします。
でも、いずれ暗唱できるまでになっていきます。
これはこれで暗記の一つの方法です。

小・中学生のときに暗唱した詩を今でも覚えていたりしませんか。
最初の一行を声に出すと口をついて次が出てきませんか。

「われは草なり 伸びんとす伸びられるとき 伸びんとす……」とか「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山ぎは……」
というようなフレーズの数々、理屈抜きに覚えてしまって、あとから意味を理解するパターン。

声に出すことで、口が覚え、音声が耳に入り、さらに記憶を促すというしくみです。
読み聞かせや音読というのは幼稚園や低学年のうちのことのように思われていますが、大人向けでも音声を聞き流して覚えるような学習教材もあります。

まず覚えてしまわないと話しにならない、というようなものであれば、この方法がおすすめです。
年号の語呂合わせなども声に出すことで暗記効果が高まります。

6.まとめ

以上5つの方法、どれが最善なのかは、覚える対象と覚える人の適性によって異なります。

冒頭でも述べましたが、あなたにとって最善のものを選び、その都度工夫して覚えていきましょう。

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